制作が上手くいかない3つの原因

どうも、デザイナーの甲斐陽信です。

まだ「デザイン」的なものに触れ始めたばかりのような初心者なら言うまでもなく、
過去に何百・何千と制作を続けてきたようなキャリアのあるデザイナーさんでも
時々ふと
「あれ? 全然イケてないな……」
と思ってしまうような、
【パッとしない紙面】を作ってしまう事があるようです。

私もたまに「あれ、自分こんなに下手だっけ」って
自信を無くしてしまうような事がもあります。

いやいや、こんなハズはない。
自分で見てもこれはひど過ぎる。
でも何をどうすればいいのか……。

私が思うに
これは時々ふとかかってしまう風邪のようなもので、
おそらくこれからも無くなることはないんじゃないかなぁと考えています。

でも風邪をひくにも、
湯冷めしたとか、人混みに行ったとか、
エアコンをつけたまま寝たとか、
コタツで寝たとか、
何かしら原因はありますよね。

同じように、この【なぜか上手く作れない病】にも
原因があるのではないかと考えることがあります。

こういった【なぜか上手くできない原因】と
【それに対する対処法】を
過去の経験から私なりに解釈しているもの。

本日はそれを皆さんと共有したいと思います。

【原因1】内容にはっきりとした意図が無い時

制作する時に迷う原因の、一番多い理由ではないかと考えているのですが
制作するものの目的や意図が分からないものは
やはり作るのが苦しいですし、時間がかかってしまいます。

原稿(コピー)を読んでもそれが掴めなかったり
ヒアリングが足りなくて自分が理解できていない場合も同じくですね。

「毎月チラシを打ってるから、目的とかないけど今月もとにかく作ってみた」
「意図は知らないけど、会社に作れって言われたからとりあえず書いた」

というような経緯で原稿が作られた場合に多いです。
こういう時に
「これの意味ってなんですか?」「どういう目的で作るんですか?」
とお客様に問いただしても、答えが出ることは稀です。

なので、自分で勝手に
「これはこういうコンセプト」という意図を決めてしまう
案外すんなり作れたりします。
そういうお客様は、仕上がりのクオリティにも無頓着な場合が多いので
仕上がりにケチがつくことも少ないように思います。

【原因2】自分が作っていないデータを触る時

新しく仕事を任せていただけることになった場合などに
他所で作られた制作物のデータを渡されて
「これをベースに制作してください」と言われた時。
もしくは同じ社内でも
違うデザイナーが作った前回のデータを触る時
「なんだか上手くいかない……」と悩むことがあります。

これも私の解釈なのですが

違うデザイナーさんは、自分とは違う理論で紙面を組んでいるから
自分の持つデザイン理論と混在した時
チグハグになって、まとまりが無いように見えるのではないか。
と考えてみます。

私がそう感じた時は、もう迷わず
【一回全部なし】にして、
自分でレイアウトから組み上げる
ようにしています。
(不思議と怒られる事はあまりありません)

デザインがゼロベースになるので、
一見遠回りに思えますが、
ずっと上手くいかないものをコネコネといじっているよりも
よほど早く良いものができます。

でもやはり、ちょっと勇気が必要です。

【原因3】謎の自分ルールに縛られている時

制作を続けていると
いつの間にか、無自覚のうちに【自分ルール】ができていることがあります。

たとえば、色や文字のサイズなどを
「小数点以下が出るような数値じゃなくて、キリの良い数値で作る」
であるとか

「絶対にこの枠の中で左揃えで作る」であるとか……。

「そんなの、自分以外の人からしたらどうでもよくない?」
と思ってしまうような【謎のこだわり】を勝手に作っている場合。

こういう時に上手くいかないことは多いです。
しかも無自覚なので、非常にやっかいです。

更に自覚できたとしても、今までそのルールでやってきたので
それを崩すのはなんとなく自分の中で許せないと感じてしまう……。

でもせっかく自覚できた時は

制作って、もっと自由でいいんだよ!
ちょっと冒険してみようじゃないか!

などと自分に言い聞かせながら
自分ルールを撤廃して作ってみると
「あれ、こんなに簡単にできた」という体験を味わうことができたりします。

後から考えると
「なんであんな小さなことにこだわってたんだろう……」
と思うことも多いですしね(笑。

結局は【何のための制作物】か

3つほど、原因と思われるものをご紹介しましたが
結局は【何のために、誰のために作るのか】を意識することで
解決できる問題な気がします。

内容にはっきりとした意図が無いものは、お客様を見ていないものになりがちですし
自分が作っていないデータを触る時も、自分と他のデザイナーさんでは見ているものが違います。
謎の自分ルールは、お客様のためのルールになっていないから、上手く作れません。

どんなに上手なクリエイターさんでも、
そこを見失うと良いものは作れないのではないかと思います。

そしてそれは、きっとセールスライターの方でも同じなのではないかと思うんです。