煽りコピーと訣別する方法

皆さんは「煽りコピー」と聞いて、どんな印象を持ちますか?

「見るとうんざりする」
「洗練されていないセールスライターが書くものだ。」
「煽って売るなんてみっともない」
「自分はそんなの書かない」

私はこんな風に思っていました。
そんな私が、図らずも煽りコピーを書いてしまったことがあります。
この記事は、その失敗談です。

私はこんな風に「煽りコピー」を書いてしまった

きっかけは、
楠瀬さんのプロジェクトの一部で、「このLP,自分が書いてみたいです!」と手を上げたことから始まりました。

「初めてのロングフォームコピー。楠瀬さんのレビューを受けながらLPを書けるなんて、こんな機会はなかなかあるもんじゃないぞ。ロングフォームコピーは初めてだけど、チラシやDM、ニュースレターもある程度書けるようになってる。今回、反応がとれるコピーを書いて実力を認めてもらえたらいいな」

こんな風に思いつつ、リサーチからスタート。
アウトラインを決め、もちろんこのときも「煽りコピーなんて書かない」という意識でライティングしました。

テクニック的な面では、

  • 「抽象的な形容詞」(すごい、究極の、魔法の)は使わない。
  • 事実に基づいてしか、書かない。
  • 得られるベネフィットを過大に表現しない。

こういったことを心掛けつつ、
ライティングを終え、
いざ楠瀬さんからのレビューです・・・

「煽りが入っていて、少し嫌な感じがします」

dark-side

「ガーーーーーーン!!!!」

あんなに煽り感が出ないように気をつけたのに!
「煽りコピーなんてみっともない」
と思って細心の注意を払ってチェックしたのに!

「どの部分に煽り感を感じますか?」

なんて質問をしたいと思ったのですが、グッと飲み込みました。
意味がない、と感じたからです。
経験的に、煽り感は「ある箇所」から出ているものではないことを知っていました。
コピー全体から醸し出されて、部分的に修正しても無くなるものではないのです。

レビューと同時に、「このスワイプを参考にしてみてください」とのコメントをいただき、参考となるスワイプを提示していただきました。
読んで、自分が書いたコピーとの違いを感じて、愕然。

全く煽り感がなく、シンプルに、明確に、読み手をゴールに導いていました。
そして、自分のコピーになぜ「煽り感」が出てしまったのかもわかったのです。

さて、なぜだと思いますか?
勘が鋭い方、ライターとして熟練した方であれば、ココまでの記事でも、その答えが分かるはずです。
ここで少し考えてみてください。
学びがさらに深くなりますから。

・・・

・・・・

・・・・・

ライターが「煽りコピー」を書いてしまうとき

dark-side
では、答えを言いますね。
なぜ、「煽りコピー」を忌み嫌っていた私が
まんまと「煽りコピー」を書いてしまったのか・・・
それは、

結果にフォーカスしていたから

これが答えです。
「反応をとらなければ!」
「そして、評価してもらいたい!」

こんなマインドで書いたコピーだから「煽りコピー」が生まれました。
テクニック的な部分で、細心の注意を払ってチェックしても消えようがありません。
マインドがズレてると、それはもう自然に「煽りコピー」が生まれるのです。

「価値を正しく伝えよう」
「(読み手が)これを知ってれば、難なく問題が解決するのに」
「良いモノだから、ぜひ手に入れてもらいたい」

こんなマインドで書いていなかったから、
「煽りコピー」が生まれたのです。
楠瀬さんが示してくれたスワイプは、まさにこんなマインドを感じるコピーでした。

あなたもこれで「煽りコピー」から卒業?

私の失敗は、大きな学びに変わりました。

セールスライターとして絶対にブレてはいけないマインド
「結果に捉われず、正しく価値を伝えることに全力を尽くす。」
という当たり前の「あり方」を手に入れることができました。

「反応をとる」
「売上をつくる」
「クライアントから評価される」

確かにどれもセールスライターに求められることですが、どれもコントロールの外です。
コントロールできることは「全力で頭を振り絞って、読み手に正しく価値を届けること」だけですよね。

あなたもコピーを書く前は必ず、マインドがズレていないか、一息ついて確認するようにしてみてください。

気を抜くと、知らず知らずのうちに「結果・成果に捉われる」というダークサイドに引き込まれてしまっているかもしれません。
この記事が、あなたをダークサイドから引き戻す一助になれば嬉しいです。

P.S. 「煽りコピー」の厄介なところは、人から見てもらわないと自分で気づけない、というところです。私は、ここのレビューグループに、自分のコピーにNGがないかをチェックしてもらい、スキルアップに役立てています → コチラ

コメント

  1. 大谷英輝 より:

    「煽りコピー」の原因は「結果にフォーカスすること」だったという教訓はとても勉強になりました。どうしても結果にフォーカスしてしまう悪い癖がある僕にとって、この教訓は常に心に留めておくべきものですとなりました。新たな気付きを頂き心より感謝申し上げます!!

    1. 日高 より:

      大谷さん
      コメントありがとうございます。今更の返信をお許しください。忙しさを言い訳に礼徳に反する対応をしてしまっていました。自分を恥ずかしく思います。
      煽りコピーの意外な原因ですよね。私も今後、同じ間違いをしないように気を付けたいと思います。共に頑張っていきましょう!

  2. Rumi Tanino より:

    日高さま
    いつも素敵なNLを書かれていてすごいなぁと思っています。それでも、ダークサイドに引き込まれる事があるのですね。マインドがズレないようにこの記事で書かれている事を忘れずに頑張って、価値のあることを全力で貢献して行きたい!と思いました。ありがとうございます。

  3. 小林健児 より:

    全体から煽りコピーが醸し出されてしまうんですね。マインドのズレがそういう嫌な雰囲気を作ってしまうとは気がつかなかったです。やっぱりマインドセットって大事なんですね。

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