スキルが上がるほどに必要になるもの

from 甲斐 陽信

セールスライターとして、既にクライアントを獲得して活動をされている方の中には

「こうできればもっと良くなる」
「こんな風にすればまだまだ価値提供ができる」
「あれもしたい、これもしたい……」

でも時間的に
キャパ的に
技術的に
人材的に
予算的に

……できない。悔しい……。

という想いをされた経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
クライアント様にもっとコミットできるビジョンを持ちながら、諦めざるを得ない。

(自分に…、もっとスキルがあれば……っ!)

きっと拳を握り締めて、涙を目にたたえながら
そう思われることでしょう。

デザイナーへの「テンプレートを作って欲しい」という依頼

私は「テンプレートを作ってくれ」という仕事が苦手です。
そして下手です。

というのも、私の自分で思っている得意な手法
私の自分で思っている強みとは、
「この製品・このメッセージ・このサービスにぴったりのオンデマンド制作」
だからです。

どの製品・どのメッセージ・どのサービスにも汎用性のあるテンプレート制作
はその真逆に位置するスキルで、作成に途方もない時間がかかるのです。

実際にそういう仕事をして、喜ばれたことはあります。
「おぉ、いいものができたね」
「おかげで今後のものは、君の手を煩わせることなく、一定の品質を保ったまま制作することができる」
「ありがとう」
なんて言われて、感謝されたこともあります。

でも私の心の中では
(いやいや、むしろ今後も私の手で作らせてくれたら…)
(中身が定まった状態でご依頼いただければ品質はこんなものじゃないのに…)
なんて思ってたりして、悔しい想いをしたりします。

どれくらいスキルを磨けば、叶えられるのだろう…?

いったいどれくらいスキルを磨けば、
自分のやりたいことを全てやった上で、クライアント様に価値を届けることができるのでしょうか。

結論から申し上げましょう。

いくらスキルを磨いても、そんな日は来ません。

とても残酷ですが、これが私の意見です。
私はそこそこ長い間デザイン業に携わってますが、
未だによくあります。

  • 全部担当できれば、細部まで作り込むことができるのに
  • 今後もずっと作られるなら、同じ品質で提供し続けられるのに
  • web制作技術があれば、もっとこうすることができるのに
  • 撮影さえできれば、この紙面はもっと良くなるのに

 

むしろデザイン技術に磨きがかかればかかる程、
見えるビジョンが広がる分、歯痒い場面は増えるくらいです。
結局どこまでいっても、自分のやりたいことは自分にできることに縛られてしまいます。
できることは、自分にできる範囲で全力を尽くすこと、それしかないんです。

スキルが上がるほどに必要になるもの

じゃあいつまでもやりたいことはできないまま、諦め続けるしかないのか?

いいえ、そんなことはありません。
解決法はあります。

スキルが上がれば上がるほど、やりたいことは増えていきます。
その規模は壮大なスケールとなり
必要な期間は長くなり
労力は大きくなります。

そうなればなるほど必要になってくるものは
心を一とする仲間の存在です。

自分にできないことを一緒にやってくれる仲間が居れば
あなたのやりたいことは実現します。

もしあなたの周りに、
自分にとって有用な、かつ自分にはないスキルを持っていて、あなたが尊敬できる人がいるのであれば、
何がなんでもその関係を手離してはいけません。
今はその人と一緒に仕事をすることなんて考えられないかもしれませんが、
いずれあなたのやりたいことを手伝ってくれる頼もしいパートナーとなる可能性があります。

そしてそんな頼もしい存在とは、
誰かにとってのあなた自身かもしれないのです。

人は必要な時に必要なご縁を賜るものだそうなので、
「いつ自分がそうなるだろう」
と楽しみに待ちながらスキルを磨く時間は、
思わず顔がニヤけてしまうほど楽しいんですよね。

P.S.
ありがたいことに、私の所属している組織は
私に無いものを持っている人達ばかりなので
とても幸せです