努力は夢中に勝てない

From:宮川徳生

最近、フォローしているある社長のSNSで
こんな言葉をみつけた。

『最も賢い人が成功するんじゃない
 最も夢中な人が成功するんだ』

今、ウチの会社は
複数の新規事業を同時に立ち上げる準備をしており
社長としてちょっとナーバスになってる。

なぜ、ナーバスになってるかというと
仕掛ける新規事業の領域において
その領域の専門性を持っていないからだ。

例えば、子供向けの
脳力開発事業なんてものは
僕自身は全くのど素人である。

別に子供の教育に関わる仕事を
したことがあるわけではないし
子育てについて研究をしているわけでもない。

だから、今
知識を入れるために
気になった本をAmazonで片っ端から買い
読みあさっている。

が!

読めば読むほど
わからないことが増え
知識の沼にハマっている。

もちろん、この事業は
子供の教育の専門家と組んで仕掛ける事業なので
僕自身はそこまで専門性を持たなくてもいいかもしれない。

だが、しかし
マーケターとして
その業界のことをどれだけ理解するかは
成功確率に大きく影響すると思っている。

だから、全くのど素人が
その分野をやれるのか?と
ナーバスになることがある。

そんな時見かけたのが
冒頭のこの言葉だ。

『最も賢い人が成功するんじゃない
 最も夢中な人が成功するんだ』

この言葉を言い換えるなら
為末さんの本に書いてあった

「努力は夢中に勝てない」

という言葉になるんだろうが
元ネタは昔からあって

孔子の言葉に
「知之者不如好之者、好之者不如樂之者」
というものがある。

意味は
『天才は努力する者に勝てず
 努力する者は楽しむ者に勝てない』
ということになる。

別に、誰の言葉かは重要ではなく
このタイミングでこの言葉に出会い
少し気持ちが救われたような気がした。

なぜなら
現時点で差をつけられていたとしても
最後に勝てる見込みが十分にあるからだ。

例えば、ウチは
これまで多くのライターやマーケターと
仕事をしてきた。

僕は個人的に
「やる気」があり「素直」な人が好きなので
現時点の能力で雇うかどうかを決めることは少ない。

だから、これまで仕事をしてきた人は
やる気しかないど素人の人もいれば
その時点でかなり経験豊富な賢い人もいた。

同時期に、ど素人と経験者を
雇ったことだってある。

当然、雇ったばかりのことは
ど素人は使い物にならない。

「ベネフィットってなんですか?」って
レベルから教えないといけないケースもあるから
むしろその時点での生産性はゼロである。

一方、最初からできる賢い人は
雇ってすぐでも「これわかる?」というと
「あ、OKです!やっときます!」みたいな感じで
大した説明をしなくても意図を汲み取り
成果の出る仕事をしてくれる。

スタート地点だけ比べたら
ど素人を雇う意味はほとんどない。

だがしかし…

それから1年とか2年とか経つと
最初から仕事ができた賢い子よりも
お荷物でしかなかったど素人がぶち抜いていることがよくある。

もちろん
現時点で賢くて
その分野に夢中になってる人が最強なわけだけど…

あなたがこれから何かに挑戦しようとしたり
新しいことを始めようとしてるのなら
現時点の自分の賢さなど気にしなくていいってことだ。

大事なのは
その分野にあなたが
夢中になれてるかどうかってこと。

努力は夢中には絶対に勝てないってことだ。

だから、あなたがやろうとしていることに
あなたが夢中になってるのなら
何も心配はいらないよ。

自分を信じて
突き進めばいいだけだよ。

それに、僕の経験上
努力する人と夢中な人は
こんな違いがある。

努力をする人は
「頑張ります」という言葉をよくいう。

でも、夢中な人からは
「頑張ります」という言葉を
聞いたことがない。

僕も人生を振り返ると
努力は夢中に勝てないという原体験をしたことがある。

若い頃ギターでプロになりたくて
ギターばっか触ってた頃。

僕は1日最低6時間練習してた。

それを高校1年生から
21歳までずっと続けたわけだけど
その間毎日6時間練習することが
「大変だから頑張らなくちゃ」と思ったことは
1日もなかった。

なんせ、修学旅行にギターを持っていって
観光を仮病で休み部屋でギターを弾くくらいだからね。

だけど、周りのバンド小僧たちは
1日1時間くらいしか練習しないやつばっかだった。

僕からすると
彼らがなんで1時間しかやらないのか
わからなかった。

なぜなら
「もっと楽器弾きたいって思わないの?」って
思ってたからだ。

でも、彼らからすると
6時間なんて正気の沙汰じゃないらしい。

彼らは
頑張らないと
楽器の練習をいっぱいできなかったのだ。

だから、僕は彼らとレベルが合わず
同世代のバンドマンの中では
ハブられる存在だった。

この差は
僕に才能があったからではなく
ただ単にギターに夢中だったからなのだ。

ただ、その後
紆余曲折があり
某レコード会社のスタジオミュージシャンの環境に
放り込まれたことがあるのだが…

自分以上に
音楽に夢中になってる人ばかりだったことを知り
努力は夢中に勝てないという原体験を僕はすることになる。

ちょっと話が逸れてしまったが…

何かを成し得るために「努力」が必要な人と
そのことにとにかく夢中になってる人とでは
夢中になる人が最終的には成功するケースの方が
遥かに高いということだ。

学習効果だって
夢中でそれをやってる人の方が
努力してる人よりも10倍高いなんて
研究結果もあるみたいだしね。

最初に賢い人がリードしていたって
夢中な人は10倍のスピードで追い上げてくるわけだから
そりゃ追い抜かれるわな。

まとめると
あなたが思い通りな結果になっていないのなら
それはそのことにあなたが夢中になれてないからかもしれないってことだ。

お笑いのとろサーモンの久保田氏が
吉本の学生に言ってたけど…

「お笑いが上手くなる努力をするんじゃなくて
 誰よりもお笑いのこと好きになる努力をしろ」

その道を極める人はみんな
「努力は夢中に勝てない」と同じことを
その人たちなりの言葉で言ってるな。

最後に…

起業を成功させるのって
おそらく「夢中」になれるキャリアを選択できたかどうか?
で決まるんじゃないかな??

だって、夢中になれずに
頑張らないと行動できないキャリアを選んだら
それってしんどいだけじゃないかな。

これから先
頑張らないと行動できないことを
5年10年20年30年やっていくって
地獄じゃないかな。

だったら、目先に1年2年我慢したとしても
本当に夢中になれるキャリアを見つけるための時間や
夢中になれるキャリアに出会うための挑戦って
遠回りじゃないと思うよ。

あなたはどう思う?