【コメント求む】セールスライターが達成感を感じるとき

From:桜井啓太
恵比寿のオフィスより

あなたはセールスレターを書いたとき、「達成感」ってあるでしょうか?

もしくは、自分が書いたセールスレターで売上が本当に上がったとき、「達成感」があるでしょうか?

僕は、一応最前線と言える場所で日々セールスレターを書かせてもらっていますが、正直「達成感」みたいなものをあまり感じないのです。

今日は、このあたりの心の落ち着け方について、あなたにちょっと相談させてください…

何をもって「書けた」とするのか?

セールスライティングの工程は、ざっくり言えばどんな人でもこうなると思います。

1.リサーチ

2.ビッグアイデア・ストーリーボード決定

3.ライティング

4.編集

(セールスライター認定コース・小川社長の講義より)

これは本当にその通りです。これ以外の順番では書けません。

ただし僕はひたすら同じペルソナに向かって書くことが多いので、1のリサーチは省略されることもありますが…。

ライティングで終わるのなら話は簡単で、たぶん最後の1文字を書き終えたときに「あー、終わった!」と感じるのでしょう。

でも実際はその後すぐに編集に入ります。編集では、「あ、やっぱこっちの表現かな」とか、極端な話「うーん微妙!全部書き直しだ!」ということもあるわけです。

考えれば考えるほど、「もっとこうした方がいい」と感じてしまい、プチプチ直していくことになります。

終わりが来るとすれば、それは納期です。「もう時間だから提出or実装しないと」となって、仕方なく次の工程に移ることになります。

というわけで達成感なんてないのです!

売上は自分の力なのか?

そうこうしているうちに、セールスレターが世の中に公開されたとしましょう。そうすると実際の反応が得られます。つまり「売上が上がっていく」ということです。

商品が売れていく様子を見るのは正直好きです。「お金が手に入る」という意味ではもちろんですが、それよりは「自分の書いたレターが誰かの心に響いた」という事実のほうがやる気が出ます。

だからリリース後思ったより売れないと焦ったりもしますね。

でも、「これって自分の力なのか?」って迷うんですよね。

そりゃまあ、最後の注文ボタンを教えてもらえたのは、自分が書いた文章の力なのでしょう。でも売上はそこだけで上げられるわけではありません。

そもそもリストを獲得するLPを書いた人がいました。それにつなげる広告担当の人がいました。獲得したリストに日々リストブランディングをしていくのに、ブログ記事を書いてくれた人がいました。

これらの下積みがあってこそ、最後の自分のレターが効果を発揮したに過ぎないのです。

結局はクライアントの商品があってこそ

例えば自分が書いたレターで「30万円のセミナーが10名満席」になったことがあります。売上300万円です。この事実を持って「俺の書いたレターは300万円を売り上げた」と言う気はさらさらありません。

もしくは自分が書いたクッションページを経由して、月額1万円の定期購読が100人以上に売れたことがありました。平均6ヶ月継続するとしたって600万円の売上です。

独立起業して、すべてのセールスプロセスを自分一人で構築し運用していたとしたら、それだけの金額の働きはしたと言えるでしょう。

でもその場合だって、クライアントの商品があったからこそ、自分が「マーケティング」という一部分を担当しただけで良かった、と言えるのです。

セールスライターをやっていると、よくクライアント社長が「こんなに売れたのはうちの商品がいいからだな(笑)」とか言います。

一瞬、イラッとします(笑)

売れたのは僕がセールスレターを書いたからだ、と正直思います。でも社長の言っていることはある意味正解です。クライアントの商品があったからセールスライターである自分の力が発揮できた。これに間違いはないのです。

自分一人でやりたいなんて間違っている

こんな感じで、考えれば考えるほど「何を持って達成感を感じればいいのかなあ」と悩んでしまうことがあります。

結局は、自分ひとりで何か成し遂げられるなんてのはない、っていうことです。独立起業のセールスライターでさえ、外注さんがいたり、相談相手がいる。何よりクライアントがいてこその仕事です。

そう考えると「一人でやれるみたいだから」という動機なら、あまりセールスライターをオススメしません。というかそもそも「ひとりビジネス」なんてありません。それに「自分以外の誰か」に興味をなくしたセールスライターなんて、大したコピーが書けないに決まっているからです。

僕は大した達成感は感じないままであっても、「こうしたらもっと良くなるんじゃないか」と考えながら、一生このセールスライティングという仕事をやりつづける。

そういう道を選ぶことになるんだろうなあと感じています。それもありですよね?

PS
あなたが感じる「セールスライティングの達成感」について、下のコメントにご意見をいただけると嬉しいです。

コメント

  1. 風間裕照 より:

    僕もあまり達成感を感じることがありません。
    でも、先日、リフォームの提案書の作成をしたとき、松竹梅の「松」で契約になりクライアントさんが喜んで電話をかけてきたときは嬉しかったです。
    必要とされていることは、幸せなんだなと感じました。
    達成感とはまた少し違いますが、、

  2. 佐藤晴彦 より:

    出したものに反応が出れば素直に嬉しいです。
    でも同時にそこで満足したら改善のプロセスが止まってしまうと思うので、なるべくすぐに頭を切り替えようと心がけています。

    あとはお手伝いしている方から感謝されると嬉しいです。そんな時は表面ではなんとも無いように振舞いますが内心かなり嬉しいです。でも慢心に繋がってしまいかねないかと心配にもなります。なかなか頻繁にあるものではないですが、、、そういう瞬間が訪れるとセールスライティングをやってて良かったと思えます。

  3. 森川淳 より:

    なるほど、セールスライターとしての達成感・・・。
    今回、桜井さんの問いかけがあるまで、そもそも達成感を意識したことはありませんでした。
    目標に対する結果を検証して、次の制作に取り掛かることの連続で、なんというか、完成がみえないというか・・・。
    ちなみに僕は現在、社内起業型のセールスライターとして活動しています。主に3ステップレターのDMを制作しています。
    約2年制作してても達成感たるものを感じませんが、達成がないから楽しいのかもしれません。
    (結果がでていないわけではありません。結果がでないと会社から制作許可がおりませんから)
    達成感のかわりに、反応を取る為に、コピーや、デザインや、アイデアを常に考えて制作していること自体が快感なのかも、と自分を客観視しました。

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