@北陸の雪に包まれた自宅より
先日北陸で急遽降り続いた雪での影響は、テレビやYahoo!ニュースでも報道されていたので、ご存知の方も多いかと思います。
今は寒波が過ぎ去り落ち着いたのですが、その時は急な大雪による車の立ち往生によって渋滞があちこちで発生していました。
今日はそんな大雪ど真ん中の日の出来事を少しお話しします。
打ち砕かれた目論見
その日、私は富山市の自宅から同じ富山県の高岡市というところまで車で向かっていました。
通常であれば国道を走って1時間ほどの道のりなので余裕を持って出発時間をいつもより2時間早めて出発。最悪いつもの2倍の時間がかかってもこれなら余裕。残りの時間は近くまで行ってから車中で落ち着いてパソコン仕事をすればいいと考えたのです。
ところが!
私の目論見は走り出して30分もしない内に打ち砕かれました。
ありえない場所で渋滞発生、、、
もはや視界も悪く、一体前方で何が起きているのかすら分からない状態です。多分車が立ち往生でもしていたのだろうと思います。
完全なる絶望
途中雪は一旦収まりも見せたのですが、早くても駆け足くらいの速度でしか進んで行きません。
出発する際に、いつもより2時間も早く出るからもし時間があまり過ぎたら、早く訪ねてもいいですか?とクライアントさんに確認の電話まで入れていたのが悔やまれます。
- 「こんな雪だからやめておけばよかったじゃないか。」
- 「間に合わなかったらどうするんだ!」
- 「いや、年明け初めての打合せだから何としてもいく!」
- 「いやいや、今日は今からでも連絡して引き返した方がいい。」
そんな心の葛藤も途中起こっていました。
結局クライアントさんの所には当初の約束の午後2時直前に滑り込み、打合せは雪も酷いので、ということでサクッと要点を押さえて完了。
今年最初の打合せという事と、この日を逃すとまたスケジュールが押してしまうのでそれは困るな。という思いで何とかやってきたので、無事に打合せが出来た事にホッとしました。
クライアントさんに、「こんな雪の中、よく来てくれましたね!本当にありがとうざいます!」と感謝と哀れみのこもったお言葉を頂き(苦笑)ホッとしたのも束の間。
窓の外の降りしきる雪、、そして来た時よりも酷くなっている渋滞を見た瞬間私の脳裏をよぎったのは、「これはマジでやばい」ということ。
なんとか家に帰る為に少しでも渋滞を避けられそうな道をクライアントさんにアドバイスをもらいながら出発!したものの、、、案の定来た時よりも酷い道路状況。
- あっちの道がいいか、
- こっちの道がいいか、
- いや、この抜け道なら、
挑んでも、挑んでもどの道もだめ。
そうして空いている道を探し、あがいているうちに殆ど自宅に近づけないまま1時間以上が過ぎていました。
「ここまで粘ってるんだから絶対に抜け道を見つけて帰る」
この時私は、今ここからではなく、ここまでの労力を無駄にしたくない!そんなマインドに支配されていました。
セールスライティングの落とし穴
この、「ここまでやったんだから無駄にしたくない!」というマインド。
セールスライティングをしている時にも直面したことがあるのではないでしょうか?
私もよくこの悪魔が囁きます。
頑張って書いてみたもののなんだかしっくりこないから、部分的にいじってみてもやっぱりしっくりこなくて、
- あっちを書き直しては、
- こっちを書き直しては、
- いや、こっちかな、それともこっちかな、
と、部分的な書き直しに挑んでも、挑んでもしっくりこない。
でもこれをどうにかしたい!ここまでの時間と労力を無駄にしたくないから、なんとかこの記事をいじってどうにかしたい!
あがけば、あがくほど、もはや過去への執着心に包まれてモヤモヤし何にも手がつかなくなります。
気づけば時間ばかりが過ぎていく。
こんな時にはどうしているか?
こんな自分に気付いた時最近私は、覚悟を決め、Macからそのライティングのデータを削除して、ゴミ箱も空っぽにしてしまっています。
さようなら。私のコピー。
もう、無いものは仕方がありません。
最初は覚悟を決めて「さようなら」するまでは葛藤が生じますが、いざやってみるとスカッとします。
理由は、「今」ここからにフォーカスできるからだと思います。
過去に執着している時は「今」が全く見えていないので、何にも感じられなくなってしまっているのですが、「今」ここからにフォーカスできる状態を無理矢理にでも作ると、いろんなことが感じられるようになり、その結果書けるのではないかと思います。。
- 周りで起きていること、
- ペルソナが考えていること、
- 自分が感じていること、
新鮮なアンテナが立つのでリサーチから情報が入ってくるように思います。過去に執着している時は、もはやリサーチなんて頭になくて、大体自分でこねくり出そうという間違ったマインドになっています。
でも「さようなら」をやってみると、この感覚は、やってみるまでわかりませんでしたが、なんで今までこんなにさまよっていたのだろう?と霧が晴れるような感覚も感じられたりします。
もし、これを読んでいるあなたがライティング中に行き詰まりを感じた時は、
愛しいあなたのコピーに「さようなら」を是非やってみてください。
そして、その感想を教えてくれたらと思います。
それでは、本日の記事を終わります。
さようなら
PS
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