2017/09/10

セールスライターになるには

セールスライターセミナー風景

報酬が高く、企業にとって価値の高いセールスライター
そんなセールスライターはどうやったらなれるのでしょうか?

ここでは、セールスライターの様々なキャリアをご紹介します。

今日からあなたもセールスライター

セールスライターには資格は必要ありません
医者や弁護士、会計士といった仕事は、試験に合格して資格を取得することではじめて名乗ることができます。

ところがセールスライターにはそういったものはありません。
だから、もしあなたが今日から「セールスライターの◯◯です」と名乗ったとしたら、もう立派なセールスライターです。

もちろん、それで満足する人はいません。

実際にどうしたら報酬が獲得できるのか、そのプロセスがわからないと意味はないですよね。
それに誰でもなれるということは、裏を返せば「参入障壁が低い」ということ。

しっかりとステップを踏んでいき、活躍できるセールスライターに早くなって、「ぜひあなたにお願いしたい」というポジションを確保しておくと良いでしょう。

Step1:勉強する

とにもかくにも「セールスライティングの勉強」をしてみないと、いつまで経っても書けるようにはならないでしょう。

というわけで一番最初は、いくつか教材に投資をしてもらう必要があります。

とにかくセールスライティングについて一から学びたいという人向け

ウェブセールスライティング
習得ハンドブック

寺本隆裕著(ダイレクト出版)

この本は、「セールスライティングがなぜ役立つのか」という、この記事で書いてあるようなレベルの基礎から学ぶことができる本です。

著者の寺本隆裕氏は、日本で最高峰のセールスライター。
日本にセールスライティングの情報がほとんどなかった時代からその魅力に惚れ込み、(たぶん)英語の文献にたくさんあたって道を切り開いてきたまさに「第一人者」です。

この方の著書や教材を使っていけば、おそらく知識に困ることはないでしょう。

ウェブ以外のセールスレターや書く準備まで含めて学びたい方向け

究極のセールスレター
ダン・S・ケネディ 著 神田昌典 監訳

セールスライティングは、「ダイレクトレスポンスマーケティング」という業界の技術です。
そのダイレクトレスポンスで世界一の人は?といったら、間違いなくダン・ケネディになります。

この本は、そのダン・ケネディのノウハウをぎゅっとまとめた本です。
しかも初心者向けに構成されていて、何も知らない人が読んでも理解できる本です。
事例などもふんだんに紹介されています。

より人の感情を動かす文章を書きたい方向け

現代広告の心理技術101
ドルー・エリック・ホイットマン著
(ダイレクト出版)

セールスライティングに限らず、広告というものに関わるのなら絶対に読んでおきたい本です。

私たちがモノを買うときは、論理ではなく感情で買います。
いくら表面上の商品価値(車ならエンジン出力がどうとか、ダイヤモンドならカラット数がどうとか)だけを並べ立てても、人は買う気になりません。

それでは、どうしたらそういったカタログ的な情報を「感情的に」伝えることができるのか
この本は、そういったことが理解できる名著です。

セールスライターなら、必ず持っておいてください。

Step2:書いてみる

セールスレターを書いてみる

ここは、めんどうくさいです。
世の中のセールスライターの大半はここまでこれません。

実際に書くとなると時間をもちろん使いますし、それに「学ぶ」と「書く」とは大違いだからです。

ここでいう「書く」というのを、あまり大きく捉えないでください。
あなたがここまでに目にしているセールスレターはたいてい「長い」ものかもしれません。

「それを書くったって無理だよ!」

と思うのはもっともです。

ですが、1000文字程度のメルマガやブログ記事であっても立派な1つのセールスコピーです。
まずは毎日自分のブログを更新することからはじめると気が楽でしょう。

仕事につながる練習

とはいえ、自分のブログを書くだけではなかなか仕事に結びつくことはありません。
それを読んでくれる人がいればいいですが、最初のうちはぜんぜんいないでしょう。

アクセスを集めるにも広告費が必要ですので、どうしてもお金がかかってしまいます。
もちろん、そういったことを通じてスキルが嫌でもアップしていくものですけれど。

直接的に仕事につなげたいと思うのなら、「提案資料」を作成すると良いです。
もっというとそれは「サンプル」に近いものになります。

例えばあなたの家のポストには、定期的にチラシが入ってくるはずです。
そのチラシの送り主は、当たり前ですが「チラシを出したい」という気持ちを持っています。

そのチラシを、あなたが学んだ知識をもとに作り変えてみましょう。
そしてそれを持って「改善の提案に来ました」とアポを取ってみるのがよいです。

そんな営業マンは私の知る限り他にいませんから、間違いなく社長にとって印象に残る人物になれます。

提案が通らなかったとしても、「実際に書いて人の意見を聞いた」という経験になります。
ちなみにこの時点で99%のセールスライター候補には勝てています

Step3:仕事をとる

仕事のとり方は、あなたのセールスライターキャリアと密接な関係があります。

それは、あなたの望むワークスタイルがどのようなものかによって変わってくるのです。
そういったキャリアを、今のうちにじっくり考えておくと良いでしょう。

仕事のとり方1:独立する

社内起業
自分一人で仕事をとっていくスタイルです。

◎独立のメリット

時間が自由です。
もちろん取引先との打ち合わせに出かけていくことはあります。

しかし基本的にそういったことも自分の裁量で決められます。
関係性が深くなると打ち合わせの量も少なくなるので、海外に住んでいる人もいるようです。

収入がもう十分なのでこれ以上仕事は入れないとか、バカンスに旅行に出かけることもできます。

働く場所にも縛られません
スタバは長居しても問題ないお店が多いので、一日中カフェで仕事をする、なんていうこともできます。
よくスタバにいくとMacを広げてずっと何かをやっている人がいますね。
あれはもしかしたらセールスライターかもしれませんね。

もちろん自宅でやってもOK。
通勤時間がゼロ
満員電車に乗ることももうありません。

また、家で仕事ができるということは、家事や育児との両立も楽です。
もう仕事のせいで、家族との時間を削る必要はありません。

×独立のデメリット

一方で独立することのデメリットもいくつかあります。

1つは、本当に安定するまでは営業努力がバリバリ必要だということです。

あなたの代わりに仕事を取ってきてくれる人はいません。
最初のうちは、色んな人と会いまくり、関係を築いていくことになります。

2つ目は、「あなたが倒れたら終わり」ということです。
会社と違って有給とか休業、失業保険はありません。仕事ができない=収入がゼロです。
その不安は、常につきまとうでしょう。

仕事のとり方2:下請けになる

フリーランス
セールスライターはコンサルタントにもなるべきと書きました
この下請け(フリーランス)になるという方法は、その欠点をうまく補ったワークスタイルです。

すなわち「コンサルタントと組む」というパターンです。

◎下請けのメリット

実は、仕事は一部の人がたくさん受取り、その他ほとんどの人にはやってこないという法則があります。

ですが、一部の人が仕事をたくさんもらってもやりきれないのが事実。
だったら、誰かに任せてやってもらおうということになります。
その時にフリーランスとして働ける人が求められてきます。

このフリーランスは、「自分で仕事をとる」ということが必要ありません。
売れっ子コンサルタントなどの下請けに入り込めれば、あとはその人から仕事が舞い込んでくることになります。
コンサルタントは制作はやらない、やれないことが多いですから、あとはあなたがそこを担い続けるのです。

×下請けのデメリット

一つは、報酬が多くならない可能性があるということでしょう。

間にコンサルタントを入れるということは、そこにいわゆる中間マージンが発生します。
その分報酬はどうしても減ってしまいますね。

それから新規開拓が急にはできない、という可能性があります。
1〜2名のコンサルタントの下請けとしてどっぷり何年も過ごしてしまったとして、急に仕事の振り先を変えられたり、そのコンサルタント自身の仕事が少なくなってしまうことも考えられます。

独立キャリアと比べて、仕事量の微調整はなかなか難しいのです。

仕事のとり方3:チームに所属する

就職系セールスライター
この働き方は、一番会社員に近いです。というか社員として働く場合すらあります。

一番わかりやすいのは、どこかの会社のマーケティング部門に雇われることです。
そこでは、ドンピシャでセールスライターとは言えないまでも、似たようなことはできるでしょう。

また、マーケティング部があるような会社であれば、あなたの学んだセールスライティングを提案しても受け入れてくれる可能性が高いです。
それだけの意識があるからです。

◎チームのメリット

ちなみにこの働き方を100%体現できるのが、この記事を書いている私・桜井も所属している「楠瀬&カンパニー(仮)」という組織です。

代表の楠瀬健之がトップ営業で仕事をどんどん持ってくるので、基本的には自分で仕事をとってくる必要はありません

さらにたとえ病気で1ヶ月休んだとしても、おそらく帰ってきたときにまだ席は残っているでしょう。
もちろん動きの激しい業界ですので何かも保証するとは言いませんが、一番社員に近い働き方ができます。

次に、「仕事を分担」することができます。
独立ではこうはいきません。
自分が受けた仕事は、自分でこなさなくてはいけないのです。

ということは、「デザインは苦手だから…」とか「チラシだけやりたい」なんてわがままは許されないのです。

断れば、仕事そのものがもらえないでしょう。
フリーランスの方はそこまで厳しくはないと思いますが、とはいえ好き嫌いをしていたら元請けの印象も悪くなるでしょう。

しかしチームでは違います。

あらかじめ様々なスキルに特化した人材がいますので、上手く分担していくことが可能です。
ただし、現場ではやはり好き嫌いが言えないときはけっこうあります。

ですがチーム内にノウハウが貯まっているので、それらを活用して乗り切ることができます。

×チームのデメリット

自分のしたいことをやれるわけではありません。
チームとして「こういう案件を受けるよ」となったら、それは絶対にやらなくてはいけません。

それに納期もあります。
もちろん独立やらフリーランスやらにおいても納期は絶対ですが、チームではもう少し厳しいです。
夏休みの宿題のように、ギリギリまで放っておいて帳尻を合わせるなんてことが許されません。

例えば10日後に納期が来る仕事で、自分一人が10日間使えないということです。
その後デザイナーに回したりもしますので。

一方、チームとしてかなりの量の仕事を受けてしまった場合、それでもやり遂げなくてはいけません。
徹夜が続き、「こんなの自分が決めたことじゃないのに…」と思うこともあるでしょう。

大切なことはあなたに合ったスタイルを選択すること

このように色々な道がセールスライターにはあります。
どれが素晴らしく、どれが悪いということはありません。

大切なのは、あなたの望むライフスタイルに合ったものを選択することです。
一昔前までは「独立」しかキャリアがありませんでしたが、今ではたくさん選べるようになりつつあります。

それでは、それぞれのキャリアで実際にセールスライターとして活躍してる人はどんな人なのでしょうか?

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