2019/09/27

名将”原辰徳”に学ぶリーダーの資質

From:楠瀬健之

今日は先に
謝っておきます。

今日のメルマガで
野球の話をしています。

野球を全く知らない人にとっては
なんのこっちゃわからない話かもしれませんが
リーダーにとって、とても得られることのある話なので
少しだけお付き合いください。

野球好きなら
知っていると思いますが
原監督はリーダーとして着実に
名監督としての階段を登っています。

原監督を知らない人のために
少しだけ実績を紹介すると…

史上13人目の
監督通算1000勝

監督通算13年のうち
リーグ優勝は8回
日本一は3回

2009年のWBCでは
侍ジャパンを率いて
世界一を達成しました。

そんな、原監督ですが
非情な決断をするリーダーとしても
有名なんです。

あれは2015年…

ファンにとって”あり得ない”
大胆な改革に乗り出しました…

 

巨人軍、不動のキャッチャーとして
チームの象徴でもあり、大黒柱でもあった阿部選手を
一塁にコンバートしたのです。

この時、
原監督は記者からの質問に
こう答えていました。

「チームを強くするために解体するんです。
昨年の秋季練習初日、グラウンドにでる前に
慎之介と話をしました。そして、
『わたしは99%キャッチャーに戻す気はない』
そう告げました」

リーダーとして
チームを引っ張る
信念と覚悟がにじみ出た
言葉です。

でも、実はこの時
多くの人がこの采配に
疑問を呈していました。

なぜなら、2012年〜2014年の
3年連続で原監督は巨人を
リーグ優勝に導いていたからです。

普通に考えれば
うまくいっている状態。

チームを支える大黒柱のポジションを
あえて変える選択をするなど
リスクをとる必要はなかったはずです。

でも、あえて
原監督はそのリスクを選択しました。

ほとんどの人が
この采配を理解できなかったはずです。

しかも、
2015年の成績は
リーグ2位。

この大胆な采配の結果
優勝できなかった責任かどうかは
わかりませんが

原監督は解任となりました。

ただ、監督交代後の
結果を見れば原監督が
なぜ、チーム絶頂期に
リスクを犯す大胆な決断をしたのか?

その意図が
少しだけ見えてきます。

高橋由伸監督になってからの成績は…

2016年、2位
2017年、4位
2018年、3位

まさに、チームは
暗黒期に突入してしまったのです。

そして、2019年
原監督は巨人軍に戻ってきます。

そして、今年見事に
リーグ優勝を果たしました。

さて、この事例から
何が学べるか?

2015年の原監督の決断を
客観的な事実だけで見るなら

チーム絶頂期に
危険を冒してリーグ優勝を逃した
戦犯。

こう捉えることができます。

でも、それは
あくまでも2015年だけの話。

この時の改革がなければ
2019年、また優勝を勝ち取れる
チームを作ることはできなかった
かもしれません。

つまり、短期的に見れば戦犯かもしれませんが
長期的に見れば、巨人、暗黒時代突入を防いだ英雄。

こう捉えることができるのです。

これは
僕たち組織を引っ張るリーダーにとって
見過ごすことのできない話です。

今の売上はもちろん大事。

でも、それで未来の売上が
得られなくなってしまったら
長期的な繁栄は訪れません。

ただ、長期的な繁栄を
追い求めるあまり
今の売上を捨ててしまったら
今、生きることができなくなってしまいます。

そう、物事には
常に2面性があり
コインの表と裏のように
密接な関係があるのです。

短期的な売上
長期的な売上

これは、天秤にかけられない
どちらも等しく重要なことなのです。

例えるなら
右目と左目どっちが大事か?

この質問に答えることができないのと
同じ課題なのです。

ついつい僕たちリーダーは
短期的な結果しか見ることができない
従業員に腹を立ててしまいがちです。

でも…

未来の命をつなぐためには
今の命を守らなくてはいけません。

だから、今の結果を
重要視する彼らもまた
あなたの会社の未来を作る
なくてはならない重要な役割を担っているのです。

今日の動画では
短期的な成果と長期的な成果について
僕たちリーダーはどう考え
どうあるべきなのかについて
お伝えしています。

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