2017/06/15

独立起業の限界

最近私は、ある大きな決断をしました。

その決断とは、私が独立起業して築いてきたキャリアを全て手放し

「楠瀬健之のパートナー」

一本に集中して、これからのキャリアを歩んでいくという決断です。

この決断は、おそらく、私のセールスライターとしてのキャリアをマルッと変えてしまうほど大きな決断だったと思います。では、なぜこのような決断を私はしたのでしょうか?なぜ、死にもの狂いで獲得してきたクライアントと、そこから発生する安定した収入の全てを手放すことを決めたのでしょうか?

理由はたった1つ。

それは、独立起業して1人でやっていくことの限界を感じてしまったからです。誤解を恐れずにハッキリ言うと、今私が手に入れた環境は、とても居心地の良い環境です。なぜなら、仕事をいただいているクライアントは、継続契約という形なので、いわゆる”好きな人”とだけ仕事ができています。特にクライアントとの関係で精神的なストレスを感じることはありません。

また、自宅で仕事をしたり、スタバで仕事をしたり、時間や休みも自分の意思である程度決めることができます。子供の誕生日を仕事で祝ってあげることができないなんてことはありません。確かにハードワークですが、”好きな時間に好きな場所”で働くことができます。

それに、やっている仕事も自分が自分の意思で選んだ”セールスライター”という仕事です。経営者なみの責任感が必要な仕事ですが、最高にエキサイティングな仕事をすることができています。

でも、こうした”好きな人と好きな場所で好きな仕事をして年収1千万”みたいな環境を手に入れたからこそ、1人でやっていく独立起業の限界を感じたんです。だから私は、その限界を突破し、世の中の社長さんにより大きな価値提供をしていけるようになるために、これまで築いたキャリアの全てを手放し「楠瀬健之のパートナー」に専念することを決断したのです。

そこで今回は、あくまでも私が経験してきた世界の中での話になりますが、特に私が感じた、セールスライターの不都合な真実ともいえる、”独立起業の限界”について3つまとめてみました。もしあなたが、独立起業というキャリアに行き詰まりを感じていたり、何か違和感を感じているのなら、今回の記事はとても参考になると思いますよ。

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自分が倒れたら終わり

セールスライターは何か不労所得みたいな感じで稼げると思っている人もいますが、私が見てきた世界の中ではどこまでいっても労働収入です。確かに、コピーの力でレバレッジが効く事もあるでしょうが、どこまでいってもコピーを書くという労働から逃れる事はできません。

物凄く現実的な事を言うと、なにがしかの理由でコピーを書けなくなったら収入が途切れるという事です。病気をしてそうなってしまうかもしれませんし、不慮の事故に巻き込まれ、コピーを書く事ができなくなるかもしれません。

そして、厄介な事にそれがいつ起こるかは誰にもわかりません。

つまり、セールスライターを目指す人が思っている「この会社で働いていても先が見えない」と感じてる不安は、常につきまとうわけです。むしろ私は、サラリーマンの方が不安は少ないんじゃないかと思います。

なぜなら、正社員で働けていれば社会保険や厚生年金も加入していますし、労災や失業保険なんかもあります。それに、働けなくなってしまった理由によっては復職を前提にした長期休暇が認められるかもしれません。

でも、セールスライターはどうかというと、そうした福利厚生的の保証なんて一切ありませんよね?

そして、セールスライターの場合、自分が倒れたらクライアントがいなくなるという不安が付きまといます。当たり前の事ですが、自分が倒れている間中ずっと報酬を支払ってくれるクライアントなんていませんし、2~3ヶ月程度ならまだしも、半年、1年と働けなくなる状態が続いたら、契約の継続は一旦白紙に戻ると思います。

つまり、1人でやっていくという事は、自分が倒れたら正真正銘ゼロからのリスタートを余儀なくされるわけです。

でも、もしこれが、組織やチームでやっていたとしたら、例え倒れている間中収入が途切れたとしても、クライアントがいなくなるという最悪のケースだけは回避する事ができます。

「この会社にいても先が見えない」という不安を抱きセールスライターになったとしても、今度は「自分が倒れたら終わり」という、より大きな不安が新たに生まれるのです。

これが私が感じた1つ目の独立起業の限界です。

価値提供が最大化できない

1人でやっていて物凄く思うのは、誰にも相談できないという事です。クライアントのプロモーションやコピーのアイディアなど、全部1人で考えてやっていかなければいけません。

唯一相談できるのは、家族や友人くらいです。が・・・あまり参考になる事はありません。相談しても「こんな長い文章誰が読むの?」って言われるのがオチです。

つまり、誰にも相談できない中、正解のない事を決断し続けないといけないのです。こうした1人で全て決断し1人で全て実行していく事が苦じゃない人ならいいかもしれませんが、そうした適性を持っている人はそう多くありません。

それに、私自身これまでの人生、1人でやっていく事を苦に感じる事はあまりありませんでしたが、プロモーションやコピーなどについて、誰にも相談できない、誰にも意見を求める事ができない状況は苦しく感じる事が多いです。

では、なぜ苦しく感じるのかというと、アイディアやコピーの質を上げていこうと思ったら、レビューが不可欠だからです。例えばコピー。ケネディも言っていましたが、自分が書いたコピーは、どれだけ客観的に見ようとしても、穴がないように見えてしまいます。

ペルソナを決める時だってそうです。

「このお客さんはこんな感情を抱いているから、きっとこうなりたいという願望を持っているはずだ」と自分が思っても、別の価値観を持った人が見たら「その感情を抱いている人の中には、こんな絶望を感じてる人が多いんじゃないか?」と、別の視点からの意見がもらえる事で、ペルソナの設定をよりドンピシャにしていく事ができます。

こうした事の全てが、1人でやっていては絶対に手に入りません。

そして、レビューがない事による一番の問題は、クライアントへの価値提供を最大化できない事です。レビューがあれば精度を高められるのに、レビューがないがために精度を高められない。クライアントへの価値提供を第一に考えたら、1人でやっていく事はただの怠慢だと私は思います。

ただ、そうした環境が欲しくても1人でやっていると手に入らないのが現実です。ですので、そうした環境を手に入れるためには、どこかのコミュニティに所属したり、チームに入ったり、就職したりするしかありません。それに、同じ文化や価値観を持った仲間がいる事は純粋に1人でやるよりも仕事が楽しくなりますので、孤独感がありません。

1人でやっているとレビューをもらえる機会がないので、クライアントへの価値提供が最大化できない。これが2つ目の限界です。

苦手な事もやらなくてはいけない

1人でやっていくと、当然の事ながら全てを1人でこなしていく必要が出てきます。そして、全てをこなしていくという事は、全てをある程度できなくてはいけません。でもこれって、最初はいいのですが徐々に無理が出てきます。

というのも、私の場合でいうと、最初からデザインが苦手だったので、できればデザインはやりたくありません。でも、1人でやっている以上やらざるをえません。また、数字を分析していくようなネット広告も、どうやら苦手だという事がわかってきました。でもこれも、やらざるをえません。

で、問題なのは、こうした苦手なことをしていると、生産性が著しく落ちるんです。コピーを書いた後のデザインで大幅に時間がかかります。ネット広告の仮説を立てる時、数字の分析段階でめんどくささを感じてしまいます。

確か、ダイレクト出版の小川さんも、「最近のネット広告のことはよくわからない」みたいなことを言っていましたし、楠瀬さんも「アイディアを考えたりヘッドラインを書くのは得意だけど、ボディコピーは書きたくない」と明言していたり、圧倒的なステージにいる人ですら、得意なことにフォーカスし、苦手なことをやらないことで、自分の生産性を高めているわけですから、オールラウンダーとしてやっていく事がどれだけ無理があるかという事が分かります。

でも、1人でやるということは、他に振れる人がいないわけですから、「得意なことだけやる」なんて選択肢は選べないわけです。苦手なことでもやらなくてはいけないんです。

例えばの話。

得意なことも苦手なこともやって、月に”100”の仕事がこなせるとしたら、どんなに頑張っても”100”は”100”のままです。でも、得意なことだけにフォーカスすれば”150”とか”200”の仕事がこなせるようになります。もしこれが、10人が集まってそれぞれの得意なことにフォーカスできるチームとしてやったとしたら…

それぞれが1人でやっていたら10人で”1000”の仕事しかこなせませんが、得意なことにフォーカスできるチームで動いた場合10人で”1500”とか”2000”の仕事がこなせるようになるわけです。

そうすることで、かける時間は同じでも提供できる価値を増やす事ができますし、自分の得意なスキルにレバレッジを効かす事ができるようになります。また、それに応じてフィーも必然的に上がっていくことでしょう。

これが3つ目の限界です。

サラリーマン以上に厳しい世界

今回の記事は、セールスライターで起業することに希望を見出している人からしたら、不都合な話だったかもしれませんが、これは私自身が今実際に感じている紛れもない事実です。

結局、何が言いたかったかというと、セールスライターで起業したからといって、サラリーマン時代の不安が消えるわけではありませんし、むしろその時以上の不安や、新たな不安が常に生まれてくるという事です。

むしろ、サラリーマンのように会社や組織に守られる事は一切ありませんので、今の自分の決断が将来の結果となってダイレクトに跳ね返ってくる。そんな、超自己責任の世界です。

顧客マインドが抜けていなかったり、ストレス耐性がないと、精神的に持たないです。

つまり、そもそも独立起業して成功できる人は、そうした適性を持った人の中のさらに一部の人だけなのが現実なんです。でも、勘違いしないで欲しいのは、こうした問題は、向き不向きの問題だという事です。起業して成功できないからといって、劣っているという事ではありません。起業して頭になる事で能力を発揮する人もいれば、組織に属する事で能力を発揮する人もいます。ただそれだけの事です。

むしろ問題なのは、セールスライターのキャリアが、独立起業以外の道がほとんどない事が問題なのです。

普通、キャリアと言われる仕事は、独立の道もあれば、就職の道もあるのが当たり前です。でも、セールスライターの求人なんて一切見かけませんよね?だから、そもそもセールスライターになろうとしたら、起業に向いていない人でも起業という道を選択せざるをえない。

もしあなたが、セールスライターになりたいけど、起業には向いていないんじゃないか?と少しでも感じた事があるのなら…

組織に属す事で力を発揮できる適性の持ち主だとしたら…

いいお知らせがあります。

楠瀬健之のパートナーとしてセールスライターになる方法

私が選んだ決断や、昨日の桜井さんの記事でもお知らせがあった、楠瀬健之のパートナーとしてセールスライターになる道です。

今、楠瀬さんは、起業に向いていないセールスライターや、私のように1人でやっていく事に限界を感じたセールスライターが、”就職”というキャリアを選択できるように、その受け皿となる、中小企業に特化した広告プロモーション会社を立ち上げようとしています。

実際に、まだ組織化はされていませんが、楠瀬さんが獲得してきた外部案件の依頼を、私や桜井さんも含め、現在パートナーとして活動しているセールスライターがチームで動いていたりしています。

そして、既にセールスライターの人数が足りていないので、楠瀬さんがチームにふるに振れない案件が山ほどある状態です。

なので、もしあなたが「楠瀬健之のパートナー」としてのキャリアに少しでも興味があるのなら、楠瀬健之パートナー養成会の体験コースにぜひ参加してみてください。

ただし、体験者への対応などのキャパの問題で毎月20名だけの限定となっています。

昨日の桜井さんのお知らせを見逃した人は、体験コースの内容だけでも確認してみてください。

 

>>>楠瀬健之パートナー養成会 体験コース

 

PS
ちなみに、やる気があって信頼がおける人なら、楠瀬さんはいつでもwelcomeです。初心者だからと言って遠慮する必要はありません。むしろ、信頼がおけるのにスキルがそこまでない人を育成するのが、この養成会の目的だったりします。

PPS
私が「楠瀬健之のパートナー」として専念しようと決断したキッカケとなった出来事は、楠瀬さんから「中小企業に特化した広告プロモーション会社」の社長をやってみませんか?と最高のオファーをいただいたからです。楠瀬健之のパートナーになる事で、自分1人では絶対に到達できないステージへの通行許可証を、ある日突然もらえるかもしれませんよ!

PPS
私が全てを手放すことを決断した理由は、楠瀬さんからいただいた通行許可証を使っていくことができる次のステージで自分の持てる時間の全てを注ぎこみたかったからです。

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