2017/07/27

愚直な努力から逃げるな!

美容室のディーラーと一緒にお仕事をさせていただいている関係からか、ふと気づいたら、美容師さんとの人脈が結構広がっていました。

美容師の傍、講師業だけで年収ウン千万稼いでいる美容師の方もいれば、青山や表参道の有名店で働いている”カリスマ”と呼ばれる美容師さんもいます。数十店舗を経営しているやり手のオーナーもいれば、店舗経営だけにとどまらず美容学校を立ち上げてしまった経営者さんなど・・・

中には、某有名化粧品会社の開発責任者から美容師に転職した変わった人もいたり、美容師という枠だけでも、本当に色々な方がいます。

あくまでも私の立場から見える世界での話ですが、こうした、いわゆる”成功”した美容師さんは本当にごく一部。ほとんどの美容師さんは、休みなく働いているのに、年収300万円にも満たないキャリアを歩んでいたりします。

成功した人とそうじゃない人の明暗が、ものすごくはっきり分かれている業界だなというのが私が持っている印象です。

美容業界にはびこる”30歳定年説”

その証拠に、美容業界には

”30歳定年説”

なるものがあり、30歳で美容師を辞めるか独立するかを選ばざるをえないような、業界の構造上の問題が囁かれていたりします。

外から見たら一見華やかな世界に見えますが、実のところ、かなり熾烈な業界なんですね。で、こうした美容業界の理想と現実みたいなものを見て思ったのが

「セールスライター業界と似ているな」

ということです。セールスライター業界も売れっ子セールスライターは極一部の人しかいません。一方で、ほとんどのセールスライターはいつまでたっても”勉強中”から抜け出せていなかったりします。

それに、セールスライター業界も外から見たらかなり夢のある世界ですよね。

「好きな時に好きな人と好きな仕事をして稼ぎまくる」

みたいなやつです。私自身も、そんな理想に憧れていたのも事実ですが、実際にこの世界に足を踏み入れてみたら全くそんなことはなかったです。

セールスライターの理想と現実

一応、セールスライターとして飯が食えるようになったから言えることですが、この世界で生き残るためには、愚直な努力を当たり前に積み重ねられる”忍耐力”がめちゃくちゃ求められる世界です。

しかも、その忍耐を辛いと感じる人はセールスライターを続けることは難しいとさえ思います。ですので、美容業界もセールスライター業界も、きらびやかな世界に憧れてたくさんの人が足を踏み入れては理想と現実のギャップに耐えられず消えていく…

こんなことが繰り返されているのだと思いました。

ただ、誤解をしないで欲しいのは、どっちの世界も愚直な努力を積み重ねさえすれば、大成功とまではいかなくても、ストレスなく飯を食っていける位にはなれるということです。

私が言いたいのは、ほとんどの人が、その過程が耐えられずドロップアウトしてしまうということです。または、成功するために必要な現実を受け入れずにありもしない理想をいつまでたっても追い求めてしまい、負のスパイラルから抜け出せずにいるということです。

では、2つの業界で成功する人はどんな人なのか?ということですが、最近よく連絡を取っている有名美容師さんの行動が全てを物語っていました。

カリスマ美容師に学ぶセールスライターの成功法則

簡単にこの美容師さんのことを紹介すると

  • ・有名店で働くトップスタイリスト
  • ・技術売上が月平均400万円
  • ・店販売上が月平均200万円

月100万円の壁があると言われてる業界の中で、毎月その5倍近くを1人で売上る、まぁバケモノみたいな人です。

で、この方はこうしたキャリアを築いてきた中、昨年の秋に満を持して1人美容室として独立。私が知り合ったのはちょうどその頃でした。知り合ったきっかけは、オープンチラシを作って欲しいという相談からです。

ですが、チラシを作るための時間的猶予が、初回の打ち合わせから3日後には印刷に出さなければいけないスケジュールだったので、オープンチラシの話はなしになったんです。

オープンしてどうだったかというと、以前のお店のコアなお客さんが来てくれたこともあり、初月から150万円を超える売上となりました。以前のお店の実績から考えれば物足りなさはありそうでしたが、何もしていない状況を考えればまずまずのスタートです。

この結果を聞いて、「結果論ですが、チラシやらなくてよかったですね」みたいな話をして、「じゃあ、何かあったら力になれることもあるかもしれないので連絡ください」となり、しばらく連絡は取っていませんでした。

それから数ヶ月後。ディーラー主催の講習会に顔を出した時、久しぶりにその方にあい「最近どうですか?」と聞いてみたんです。

1人美容室で独立したカリスマ美容師の愚直な努力

そうしたら、その月の見通しが月商で300万円くらいかなと言っていました。思わず「え、何したんですか?」と聞き返してしまいました。

というのも、おそらくですが、1人美容室で売上られるMAXにほぼ近い売上を、たった数ヶ月で達成しようとしていたので、何か秘密があるんじゃないかと思ってしまったんです。

で、その方からの答えは「いや、特に何もしてないですよ」でした。私は「そんなわけない」と思い、色々と根掘り葉ほり質問を続けました。

  • ・チラシとかやったんですか?→やってない
  • ・ブログとか?→やってない
  • ・前のお店のお客さんがほとんど?→半分くらい

こんな感じで聞いていきましたが、どれもこれもハズレ。ですが、何もしなくてその数字が出るとは思えなかったので、そのあともいろいろ聞いていくと、その秘密がわかりました。その方が言ったのは

「強いて言えば、オープンする前から、お客さんになりそうな人がいそうなところによくいってましたよ。」

そうです。この方がたった数ヶ月で月商300万円を達成しようとしていた秘密は、何か特別なことをやったのではなく、めちゃくちゃ泥臭い「ドブ板営業」みたいなことをお店がオープンする前からずっとやっていたからなんです。

実際にどんなところに行っていたかというと、ちょっと高級なバーによくいっていたそうです。そこで、お客さんになりそうな人に声をかけ、仲良くなって自分のお店に来てもらう。

そんな事を、毎晩のようにしていたみたいです。この方法が良いか悪いかは別にして、普通にお店で働いた後、夜は営業活動をひたすら繰り返す。

普通できないですよね?

つまり、この方が成功した理由は、何か特別なノウハウを知っていたとか、運が良かったとかではなく、ただ単に、愚直な努力を積み重ねた結果に過ぎないということです。

ちなみに、この方は、勤め時代もずっと夜の営業活動をしていたそうです。

愚直な積み重ね。それだけが唯一私たちを成功に導いてくれる

少なくとも、もしあなたがセールスライターとして、普通に飯が食えるようになりたいのなら、今回ご紹介した美容師さんのように、効率なんて一切無視した、愚直な努力を積み重ねなければいけません。

「これさえやれば上手くいく」そんな事は幻想だということを受け入れなくてはいけません。

本業が忙しかろうと、どんな状況だろうと、今やれることを全力でやり続ける”忍耐力”を身につけなければいけません。

しかも、その忍耐を楽しんで取り組めないのなら、おそらくセールスライターを続けることは極めて困難です。

確かに、成果結果は早く出したいです。それに失敗も極力したくない気持ちもわかります。でもです。失敗せずに、成果結果を出すのは100%無理です。

先日行われた、寺本さんと楠瀬さんのシークレットセミナーで寺本さんがこんなことを言っていました。

「今うまくいっているコピーの前に、3回コケてる」

私たちからしたら、神的な存在の寺本さんですら、コケているんです。私たちが失敗せずに結果を出そうなんて考えることすら愚かなことです。であるならば、私たちにできることはただ1つ。泥臭いことから逃げず、愚直な努力を積み重ね、とっとと失敗すればいいだけの話です。

そうすれば、その積み重ねた結果が、気づいてみたらいつの間にか実っていた。そんな状況になるわけです。

うまくいっている人ほど愚直な努力を当たり前にしています。もしあなたが、今うまくいっていないのなら、それはただ単に、愚直な努力から逃げているだけだからかもしれません。

 

PS
先日の甲斐さんの記事が、うまくいかない人の確信を見事についています。中々結果がでないと悩んでいるのなら、ぜひ読んでみてください。

コメント

  1. 渡邉正人 より:

    どの業界も一緒でしょ。なんでも一緒、急がば回れですよ。別に特別ってわけないと思いますがね。いろんな業種を見てるのなら別ですが・・・。

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