誇り

From:宮川徳生

「地図に残る仕事」

言わずとしれた
大成建設が打ち出した
コアメッセージだ。

このたった7文字の魔法は
大成建設に多くの求職者を集めることになる。

このコピーを知ったのは
確か30歳くらいの時だったと思う。

 

当時僕は
飲食店に努めていて
自分の将来にすごく疑問を感じていた。

その疑問はもちろん
お金ということも大きかった。

このままここで働いて
どんな人生がまってるのか?

お金という面で
ある意味絶望を感じて
起業という道を選んだのは事実。

 

だけど、本当は
その仕事にもう誇りを持つことができなくなってたのが
すごく大きな理由だった。

「何のためにこの仕事をやってるのか?」

だから、そんな時目にしたこのコピーに
強く心を動かされた。

例えば、瀬戸大橋を作った人たちはきっと
自分の家族や仲間たちに

「あれは俺が作ったんだ!」と
きっと最高の顔で誇りをもって語ることができると思う。

 

自分の仕事に誇りが持てなくなっていた僕にとって
そんな風に自分のやってる仕事に誇りが持てる人たちが
すごく羨ましいと思った。

これがきっと
自分が起業した一番の理由なんだと思う。

あれから9年がたち
今では数億の会社の社長という立場になり
余計このことを考えるようになった。

「自分にとって
誇りがもてる仕事とは何なのだろうか?」

ある意味これが
良いか悪いかはわからないけど
ウチの会社の方針にもなってる部分がある。

 

例えば、一番大事にしているのは
尊敬できるお客さんと仕事ができているか?

そのお客さんに
「ありがとう」と言ってもらえる
仕事ができているか?

印象深いエピソードがある。

3年くらい前になるかな。

当時、ある料理研究家の方の
サポートをする機会があった。

彼女は、ある日本の伝統食材を
後世に残したいという強い想いを持っていた。

自分より10歳くらい年下の彼女は
本当に情熱に溢れていて
本当に応援したいなと心から思える人だった。

 

そんな彼女だから
当然どんどん知名度も上がっていき
メディアにもガンガン出るようになり
順風満帆かと思っていた。

でも、ある日
彼女からこんな言葉を告げられた。

「宮川さん、今日は
お礼をお伝えしたいことがあります。

実は、本当は先月でもう
この仕事をやめようと思っていたんです。

でも、もう一度
頑張ってみることにしました。

 

やれるところまで
やってみようと思えたんです。

そう、もう一度思えたのは
宮川さん達が一生懸命作ってくれた
このメディアがあったからです。

心が折れかけた私を
もう一度奮い立たせてくれました」

実は、彼女の案件をやるにあたり
あるメディアサイトを構築していた。

そこには、彼女の想いや足跡を
ありのまま記していた。

 

あんなに情熱があった彼女が
心が折れるというのは
きっと相当な出来事があったはずだろう。

でも、それを僕らが一緒に作った
メディアサイトが思いとどまらせる
キッカケになった。

もう一度、彼女の心に
火を付けるキッカケとなった。

これを告げられた時
僕はマーケティングという仕事に初めて
すごく誇りが持てた。

 

「これが俺の仕事だ!」と
誰にも微塵の後ろめたさもなく
胸を張って言えるようになった。

自分が選んだ
マーケティングという仕事は間違ってなかったと
初めて確信を持つことができた。

そして、これを一生の仕事にしたいと
この時強く強く思った。

もちろんそれまでも
マーケのサポートをして
売上が何億もあがったとか
そうしたことにすごく喜んでくれる
クライアントはいた。

 

でも、それ自体に
僕は強いやりがいを感じることはなかった。

本当に応援したいと思える人にコミットして
ありがとうと言ってもらえる。

僕がマーケティングを通じて感じるやりがいは
そういうことだったのだ。

もちろん、経営してるわけだから
ウチで働くみんながより豊かな生活が過ごせるよう
業績を上げていかなければいけない。

マーケティングは
結果を出してなんぼだから
結果自体にはめちゃくちゃこだわってるし
日々その研鑽をしている。

でも、ただ金が儲かっても
僕はそこに何の意味も感じないだろう。

 

なぜなら
それだと誇りを持つことができないから。

誰と仕事をして儲けたのか?

本当に信頼できる仲間と
本当に尊敬できるお客さんと仕事をして
みんなが理想を手に入れる。

なんか、甘っちょろい考えなのかもしれないけど
僕は経営者として「誇りのもてる仕事」という価値観を
大事にしていきたいと思っている。

誇りのもてる仕事だからこそ
最高の仕事ができるんじゃないかと
僕は思ってる。

 

そして、願わくば
この考えに共感してくれる仲間と
一緒に仕事ができたらいいなと思ってる。

これこそが、僕にとっての
「地図に残る仕事」なのだから。

あなたにとって
誇りをもてる仕事とは
どんな仕事だろう?

そのために
あなたが大事にしている信念や
譲れないことはどんなことがあるかな?

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