2017/05/04

今さら聞けない、セールスライターのリアルな懐事情

ぶっちゃけ、セールスライターはいくら稼げるのか?

お金を第1に考えてもろくなことはないですが、でもやっぱり、セールスライターを目指す人なら最も気になる所ではないでしょうか?

でも、実際にどんな仕事をしていくら稼いでいるのか?月収は?年収は?経費はどのくらいかかるのか?細かい情報ってほとんど見かけません。せいぜい、コピー書いて何十万とか、顧問契約でいくらとか、その程度の情報しか世に出回っていないのが現状だと思います。

そこで今回は、2017年4月1ヶ月間に、私宮川がどんな仕事をして、いくらの報酬をもらったのか?そのためにいくらの経費がかかり、最終的にいくら稼いだのか?

そうした、セールスライターのリアルな懐事情を全て公開したいと思います。

ただ、これを見て「セールスライターって思ってたほど稼げないじゃん!」と思う人もいれば、「こんなに稼げるんだ!」と思う人もいると思います。

それに、見る人によっては「何の夢も希望もない話」の可能性もありますので、閲覧はくれぐれも自己責任でお願いします。

それでは、心の準備ができた人から順に、記事の続きをお読みください。

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私のキャリア

まず初めに、私のセールスライターとしてのキャリアですが

  • セールスライティングに出会って約3年
  • セールスライターを本業にしようと思ってから約2年半
  • 初めての継続契約を獲得してから約9ヶ月

ざっくりとですが、こんな感じになります。

つまり、スタートアップ時期が終わり、これからのキャリアの土台がやっと築けたかなくらいの状況ということです。

そんなキャリア3年の私が、今現在、実際にどんな仕事をしてどういった報酬を得ているのか?まずは、継続契約の案件からご紹介していこうと思います。

継続契約の仕事

クライアント1『美容室A』

クライアント規模:月商20万円ほどの1人美容室
契約形態:コンサルティング契約
契約内容:月1回の訪問コンサルティング
契約開始月:2016年12月〜
訪問回数:1回(移動時間含め約3時間)
報酬:月額10,800円

どんなことをやってるか?

  1. 毎月1回訪問し、進捗状況の確認や問題点の洗い出しと、それに伴った翌月のアクションプランの作成。
  2. オーナー作成のチラシやDMなどの添削
  3. 都度メールにて相談。

クライアント2『美容室B』

クライアント規模:月商150万円ほどの2人美容室
契約形態:継続契約
契約内容:継続施策の企画から作成リリースまで全て代行
契約開始月:2016年10月〜
訪問回数:2回(打ち合わせが1回、ヒアリングが1回、移動時間含め1回あたり約2時間)
報酬:月額54,000円

どんなことをやってるか?

  1. 毎月実施している、ニュースレター・誕生日DM・イベントDMの企画、作成、印刷、発送作業の代行
  2. それに伴う、顧客リストの管理

4月に書いたコピー:ニュースレター×1、イベントDM×1

 

クライアント3『美容室C』

クライアント規模:月商300万円ほどの中規模美容室
契約形態:顧問契約
契約内容:継続施策の企画から作成リリースまで全て代行・必要なマーケティング施策全部
契約開始月:2016年11月〜
訪問回数:3回(打ち合わせ2回、ヒアリング1回、移動時間含め1回あたり約2〜3時間)
報酬:月額108,000円

どんなことをやってるか?

  1. 毎月実施している、ニュースレター・誕生日DM・イベントDMの企画、作成、印刷、発送作業の代行
  2. それに伴う、顧客リストの管理
  3. チラシが必要な月はチラシ作成
  4. POPのアドバイス
  5. ホットペッパーのテスト改善
  6. フォロープロセスのテスト改善

4月に書いたコピー:ニュースレター×1、イベントDM×1、チラシ×2(提案用に2パターン作成)、ホットペッパー自己紹介文×4、フォロープロセス用のDM×3

 

クライアント4『痩身エステ』

クライアント規模:月商100万円ほどの痩身専門の1人エステサロン
契約形態:継続契約
契約内容:継続施策の企画から作成リリースまで全て代行・フェイスブック広告の運用
契約開始月:2016年9月〜
訪問回数:3回(打ち合わせ2回、ヒアリング1回、移動時間含め1回あたり約2〜3時間)
報酬:月額64,800円

どんなことをやってるか?

  1. 毎月実施している、ニュースレターの企画、作成、印刷、発送作業の代行
  2. それに伴う、顧客リストの管理
  3. チラシが必要な月はチラシ作成
  4. フェイスブック広告の運用

4月に書いたコピー:ニュースレター×1、チラシ×2(提案用に2パターン作成)、フェイスブック広告×8(週1回ABテストを繰り返す)

 

クライアント5『工務店』

クライアント規模:年商4億ほどの工務店
契約形態:顧問契約
契約内容:必要なマーケティング施策の全て
契約開始月:2016年9月〜
訪問回数:14回(打ち合わせ4回、顧客インタビュー2回、イベントサポート8回)
報酬:月額324,000円

どんなことをやってるか?

  1. 毎月実施している、ニュースレターの企画、作成、印刷、発送作業の代行
  2. それに伴う、顧客リストの管理
  3. チラシ作成
  4. フェイスブック広告の運用
  5. イベントに伴うサポート全般
  6. フォロープロセスのテスト改善
  7. 商品改善
  8. ホームページ改善
  9. 顧客インタビュー
  10. 業者との打ち合わせ同行

4月に書いたコピー:ニュースレター×5、チラシ×2(提案用に2パターン作成)、フェイスブック広告×8(週1回ABテストを繰り返す)、イベント案内DM×4、パンフレット(A4-16p)×1、お客様の声編集×2、名刺×1、イベント会場用のPOP×11、準備中のメディアサイト用記事×3

 

クライアント6『社会福祉協議会』

クライアント規模:社会福祉協議会
契約形態:業務委託契約
契約内容:広報誌の編集
契約開始月:2016年8月〜
訪問回数:6回(打ち合わせ3回、最終校了確認のため3回)
報酬:1案件15,000円×3団体=45,000円

どんなことをやってるか?

  1. 広報誌の編集作業・印刷用データ作成・印刷手配
  2. それに伴う各団体の広報担当者との打ち合わせ

 

以上6クライアントが私が継続契約をいただいているクライアントの案件となります。では次に、4月にいただいたスポット依頼をご紹介していきます。

スポット依頼の仕事

スポット依頼1『美容室D』

依頼内容:新規チラシ
報酬:54,000円
訪問回数:3回
過去取引回数:以前継続契約だったクライアント

スポット依頼2『美容室E』

依頼内容:呼び戻しDM
報酬:10,800円
訪問回数:2回
過去取引回数:初回

スポット依頼3『美容室F』

依頼内容:ホットペッパー・エキテン構築
報酬:54,000円
訪問回数:4回
過去取引回数:3回目

スポット依頼4『よもぎ蒸しサロン』

依頼内容:新規チラシ
報酬:54,000円
訪問回数:4回
過去取引回数:初回

 

以上4案件が4月のスポット依頼でした。

仕事内容と報酬まとめ

ここまでを1度まとめると・・・

継続契約による報酬・・・606,600円
スポット依頼による報酬・・・172,800円

合計・・・779,400円

書いたコピーの数・・・約60

こんな感じということになります。

ただ、今公開した内容は、あくまでも、1セールスライター宮川徳生としてやっている仕事と報酬の話です。これ以外にも、自分の会社の仕事やこのサイトの執筆。楠瀬さんのチームとして担当している案件などがありますので、実際にやっていることは、もっとあるのが現状です。

経費はいくらかかる?

セールスライターは原価がほとんどかからないから、売上=利益と言われていますが、実際に私がセールスライターとして活動してて思うのは

「普通に経費はかかるぞ」

ということです。というのも、私は基本的にクライアントと”会う”ことを重視しているので、交通費が結構かかります。また、食事に行ったり飲みに行ったりと交際費もバカになりません。

また、スキルを磨くための教材や書籍代、リサーチのための費用もそれなりにかかってきます。

確かに、製造業とか飲食店みたいな原価はかかりませんが、とてもじゃないですが、売上=利益とは言えないのが私が思うことです。では、実際にどのくらいの経費がかかったのかまとめてみたいと思います。

電車賃・・・約10,000円
ガソリン/駐車場代・・・約30,000円
リサーチ費用・・・約30,000円
書籍/教材/セミナー・・・約50,000円
交際費・・・約40,000円
通信費・・・約10,000円

合計・・・約170,000円

4月はこんな感じの経費がかかりました。

これが高額教材とかを買った月はプラス10万とか20万されるわけです。また、ここから個人でやっていれば国保とか税金もかかるわけです。他の仕事よりかは経費はかからないかもしれませんが、ちゃんと活動しようと思ったらそれなりに経費はかかると思った方がいいですね。

1ヶ月の間に何日働いているの?

さて、ここまで仕事内容とお金の話をしてきました。おそらくこれをみたほとんどの人が

「いつ休んでるの?」

と思ったことでしょう。結論から言うと休みは1日もとっていないです。というよりも、起きている間中、常に仕事していると言った方が正確かもしれません。ただ、それが苦痛かというとそうではなく

仕事が楽しいから休みを取らずに仕事をしている

ということです。つまり、休みたいけど休めないわけではなく、休めるけど休まない。この差はとても大きいですね。ただ、この辺りは、完全に私の価値観に基づいた働き方なので、仕事と休みはその人の価値観に沿ったバランスを取ればいいと思います。

今後の課題

今の一番の悩みは、インプットの時間が極端に少ないということです。ですので、アウトプットの時に、何もアイディアが浮かんでこないことが度々あるんですね。

これは、あまりよくないことなので、実際の仕事時間を削って、インプットの時間をもう少し取り入れようと模索中です。

また、家族との時間もほとんどとっていないため、これも早々になんとかしなくてはいけないなと思っています。家族の支えがあっての自分ですので、そこを蔑ろにしてはいけないですね。

なので、このGWは何日間かオフをとって、久しぶりに家族と遊びに行こうかと思っています。

まとめ

セールスライターのリアルな懐事情はいかがでしたか?

今回公開した私の事例ですが、これが良いのか悪いのか私自身よくわかりません。人によって、様々な見解があると思います。

ただ、なぜ私が今回こうした内容を公開したかというと、目先のお金に惑わされず、愚直にただひたすら地道な努力を3年くらい続けていけば「このくらいまではいけるんだ!」という1つの目安になるのではないかと思ったからです。

セールスライターは、お金儲けをする仕事ではありません。

セールスライターは、クライアントに貢献し、その先にいるエンドユーザーに価値を正しく届けるためのお手伝いをする仕事です。

その結果、後からお金がついてくるだけの話です。

たくさんの貢献をし、たくさんの価値提供をし、そのために必要なスキルを磨き続ける。

セールスライターとして稼いでいくのに必要なのはこの3つだけです。

ぜひあなたも、セールスライターという仕事を”お金儲け”と捉えるのではなく、”キャリア”として捉えて欲しいです。そして、まずは3年。ただひたすら愚直な努力を積み重ねることを受け入れて欲しいです。

確かに、3年間は、辛く険しい道だと思います。

でもその経験こそが、これから先何十年とセールスライターとして成功し続けるために必要な揺るぎない礎になるのではないでしょうか?

 

PS
こちらの記事で、セールスライターが実際にチャージできる相場をお伝えしています。

 

 

PPS
3年間かけて地道な努力を積み重ねるためには、セールスライターのためのビジネスモデルが必要です。多くのセールスライターが成果を出しているビジネスモデルの全容はこちらで全て学ぶことができます。

 

 

 

コメント

  1. 小林健児 より:

    宮川さん貴重な情報ありがとうございます

    というか、ここまでぶっちゃけて大丈夫ですか?

    ザ・セールスライターならではの記事ですね

    一番皆んなが知りたくて、聞きたくても聞けない内容を包み隠さずオープンにしてくれて本当に感謝です

    自分も早く人に貢献できる仕事がしたいです

    1. 宮川 徳生 より:

      私も、これ言ってもいいのかな?と少し不安でしたが(笑)
      記事がお役に立てたようで、公開してよかったと思っています。
      いつもコメントいただきありがとうございます!

  2. 山科 智也 より:

    宮川さんのこの貴重な記事のおかげで、これはもう、言い訳できないですね(笑)

    私も含めて、全セールスライターはトコトン、やるしかない。気が引き締まる記事を書いて頂き、ありがとうございます!

  3. 戸田裕之 より:

    宮川さん 
    この記事を拝見させて頂いた時、率直な感想として
    私はセールスライターと言う仕事に、未だに幻想を抱いていた事に気づきました。

    リアルな数字を載せて頂いた事で、その幻想が見事に打ち砕かれました。ありがとうございます

    がんばります!

    1. 宮川 徳生 より:

      戸田さん
      コメントありがとうございます。
      ハッキリ言って、私のキャリアに対しての仕事量と報酬のバランスがどういった位置にあるのか全然わかりません。
      でも、1つの目安にきっとなるだろうと思い、公開しました。
      記事がお役に立てたようで何よりです。
      頑張ってください!応援してます!

  4. Rumi Tanino より:

    ホントに全部ぶっちゃけてしまい大丈夫なのかと心配になりますが、記事にして下さりありがとうございます。これだけ休みなく仕事をしていてもクールな宮川さんはかっこいいです!

    そして私がいちばん響いた言葉は・・・

    たくさんの貢献をし、たくさんの価値提供をし、そのために必要なスキルを磨き続ける。

    常に心に置いて、コツコツやる。この言葉を紙に書いていつも見える場所に貼りました!

    1. 宮川 徳生 より:

      谷野さん
      いつもコメントありがとうございます。
      これを公開してしまったので、これ以上のぶっちゃけるネタがなくなってしまいましたが(笑)
      また、リアルなネタがあればタイムリーに記事にしていきたいと思います。

  5. 山口幹洋 より:

    宮川さん 貴重な記事ありがとうございます。

    ここまでリアルな情報を提供して頂き感謝しております。

    今後の私の活動においての参考にさせて頂きます。

    早く私も宮川さんのようにクライアントに価値を提供し、信用を得ることで継続報酬が頂ける域に到達できるように努力いたします。

    ありがとうございました。

    1. 宮川 徳生 より:

      山口さん
      コメントありがとうございます。

      まずは3年。クライアントへの信頼残高を貯めることだけにフォーカスしてみてください。きっと、長期的な”成功”をしていくために必要な、「基礎」が築けるはずです。

      「短期と長期は矛盾する」

      セールスライターのキャリアも全くもってそれが当てはまると私は思っています。

      頑張ってください!
      応援してます!

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