セールスライターがデザイン力を求められた時の3つの対処法

「ウチの問題点をこんな短時間で的確に見抜いてくれたり、実際のチラシとかの実物も見せてもらっているので、宮川さんの実績が適当ではないのは分かりました。それに、ご提案いただいたビジネスモデルも、とても理にかなっていますので、やれば売上が上がっていくイメージも持てました。でも・・・」

「ウチも10年掛けて積み上げてきたイメージがあるので、もう少しデザインなんとかなりませんかね・・・」

これは、つい最近、見込みクライアント候補の美容室オーナーから言われた耳の痛い言葉です。結構、気を利かせて言ってくれてはいますが、要は

”デザインがダサいからお断り”

と言われたにすぎません。まぁ、ショックはショックなのですが、私の経験上、プレゼン自体は上手くいったのに契約にならない場合、8割がた”デザイン力”が問題だったりします。

決してデザインを適当にやっているわけではありませんし、デザインを甘く見ているわけではありません。というよりも、デザインは超重要です。

でも、私たちセールスライターは、ライティングが本職なので、デザインに関してはどこまでいっても所詮素人の域を出ません。なので、出来ることといえば、コピーを読ませたい順番で読んでもらえるように、レイアウトを整えたり、魅力的な写真を用意したり、やれることはその程度だったりします。

デザインはデザインで、セールスライティングと同じくらい奥が深いので、素人が聞きかじった程度の知識で広告にデザインを入れると、ヘッドラインが逆に読みにくくなってしまったり、読ませたい順番でコピーが配置されなかたっかりして、結構ひどいことになります(笑)

それに、私たちセールスライターが作る広告は、どうしても文字が多くなる傾向がありますので「こんな文字だらけの広告、誰が読むの?」と十中八九言われます。なぜなら、ほとんどの社長はコピーの事をよくわかっていないので、広告の良し悪しを判断する基準が

デザインが気に入るか気に入らないか

にどうしてもなってしまうんですね。これは、どちらが正しいとか間違っているとかそう言ったことではなく、残念ですが、ある意味仕方のないことだったりします。

なぜなら、私たちが合格点だと思うデザイン力が、必ずしもクライアントが気にいるデザイン力を超えてい流わけではないからです。その場合、デザインを理由に振るい落とされるということが当たり前に起きてしまうんですね。

とはいえ、プレゼン自体がうまくいっているのに、仕事につながらないのはとても歯がゆいことです。ではこんな時、デザインではなくライティングが本分の私たちセールスライターはどう対処していけばいいのでしょうか?

今回は、現場で嫌という程「デザインがもう少しどうにかならないの?」と言われてきた私だからからこそ見えてきた、セールスライターがデザイン力を求められた時の対処法についてまとめてみました。

私と同じようにデザイン力が理由で最終的な提案を断られる経験をしたことがあるのなら、今回の記事はとても役に立つと思いますよ!

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対処法1:デザインは諦める

まず1つ目の対処法ですが、デザインは諦めるという方法です。どういうことかというと、今自分ができる範囲のデザイン力で、契約に繋がるクライアントを見つけるということです。

確かに、せっかく取れたアポでプレゼンもいい感じだったのに、得意な領域ではないデザインが原因で契約にならないのは、とても悔しい限りです。

でも、今の自分の力で出来ない事は出来ないで仕方のないことです。クライアントを目の前にして、ジタバタしてもどうにもなりません。ならば、その事実を受け入れ、今の自分の力を受け入れてくれるクライアント候補が見つかるまで、根気よく活動するしかありません。

その中で、徐々にクライアントから求められるデザインスキルを高めていけばいいだけの話です。これが1つ目の対処法です。

対処法2:デザインスキルを身につける

とはいえ、それでは時間がかかってしまうのも事実です。業種や業界によって変わってきますが、私が主戦場を置く、美容室関係ですと、3〜5件に1件はデザインに関して難色を示されます。ならば、デザインスキルを身につけてしまえばいいだけの話ですが、そう簡単な話ではありませんよね。

なぜなら、コピーもデザインも、両方とも奥が深いですし一朝一夕で身につくスキルではないからです。なので、コピーとデザインスキル両方を一緒に習得するのは、結構しんどいのが本音です。というよりも、二足のわらじで2つのスキルが習得できるほど、コピーとデザインは浅いものではありません。同時にやっていては両方が中途半端になる可能性がとても高いです。なので、現実的に考えれば、今のデザイン力で通用するクライアントを見つけるまで粘り強く頑張るしかないのが現実です。

ただ、数ヶ月間ある程度のデザインスキルを身につけるだけの時間を取れるのなら、この方法も有りなのではないかと個人的には思います。

(というよりも私自身できることならこれをしたいです)

でも、「どうにかならないのか」と考えてしまいますよね?そんな時できる対処法として、、、

対処法3:デザイナーに外注する

そして、3つ目の対処法は、デザインはデザインの本職に外注してしまうことです。私たちセールスライターは、”言葉の力”で読み手の感情に影響を与えることを得意としているように、デザイナーさんは色使いやフォント使い、背景や写真、レイアウトも全て含めた”ビジュアル”で広告を見た人の感情に影響を与えることを得意としています。

まぁ、餅は餅屋というわけです。それぞれが、それぞれの最も力を発揮できる領域を担っていくのは、とても理にかなっている方法です。

が、デザイナーさんに外注するのにも深刻な問題点があるんですね。というよりも、外注すること自体が難しいと言った方が適切かもしれません。その理由は・・・

デザイナーへの外注費をクライアントが負担できない

という深刻な問題が出てくるんです。特に駆け出しのセールスライターの場合、デザイナーへの外注費をクライアントに追加で負担してもらうのは、ほぼ100%諦めた方がいいです。

というのも、セールスライターの事や、コピーの事をよく知らないクライアント候補は、広告を作る所まで私たちがやれると思っているからです。つまり、こちらがどう思っているかは全く関係なくて、クライアント候補はデザインも全てひっくるめて、こちらが提供出来る事の価値を最終的に判断しているんです。

なので、そう思われている状態の時に「デザインはデザイナーさんに外注するので、費用は別で負担してくださいね」なんて言おうものなら「はぁ?」と言われておしまいです。もっと言うと「それをあなたがやってくれるんじゃないの?」これがクライアント候補のリアルな考えなんですね。

確かに、ある程度の関係性が出来上がって、色々な施策も実施し、もっと良くしていくためにデザインをブラッシュアップしていく。そのために、デザインの部分はプロのデザイナーさんに外注していきましょうという提案は通ります。

ですが、契約する前の段階で、デザインを外注する費用は別で負担してくださいなんて提案は通用しないんです。駆け出しの頃は特にです。(セールスライターやコピーの価値を分かっているクライアント候補なら話は別ですが)

それに、駆け出しセールスライターが現実的に獲得できるクライアント候補が出せる1回あたりの広告予算は、5万円とか10万円が現実的な金額です。この中に、例えばチラシなら、印刷代や折込代、私たちのフィーが入っているわけですから、デザイナーさんに外注しようと思ったら、私たちのフィーから外注するしかないんですね。

1度や2度ならやれるかもしれませんが、長続きはしません。なので、デザインを外注していく場合

自分のフィーから外注費を出す

これが出来るのなら最初の段階からデザインを外注するのも現実的になってきます。

(個人的に、デザインスキルが高いセールスライターさんがとても羨ましいです)

まとめ

簡単にですが、セールスライターがデザイン力を求められた時の対処法を紹介してきました。ここまでを一度まとめると・・・

  • 今のデザインスキルで受け入れてくれるクライント候補が見つかるまで根気よく活動する
  • 思い切ってデザインを本気で学ぶ
  • 自分のフィーからデザイナーに外注する費用を捻出する

これが正しいのかどうかはわかりませんが、私が現場に出ていて感じる現時的な対処法はこの3つしかありません。ハッキリ言って、どれも微妙です(笑)でも、これがセールスライターが現場に出て直面する、逃げることができない現実なのも事実です。

つまり、コピーにしてもデザインにしても近道なんてないということです。

私もデザインは苦手です。今一番やりたくないことです。それに、プレゼンの感触は良かったのにデザインを理由に契約に至らなかった事はたくさんあります。その度に得意ではないデザインをやらないで済む方法を考えます。

でも、やるしかないんです。

どんなに下手くそなコピーでも、どんなにショボいデザインでも、今できる全力のものでクライント候補にぶつかっていく。確かに、効率は良くありません。返り討ちにあうことも多いです。そしてとても泥臭いです。でも私は、泥臭いことが大好きです。

その時自分が出せる全力でぶつかっていくからこそ、その心意気を買ってくれるクライント候補が現れるんだと私は信じています。人によって、それが早いか遅いかの違いだけです。

そして、成果結果ではなく、こちらの心意気を買ってくれたからこそ、もっともっとそのクライントに貢献できるようになるために、やり続けても苦ではないコピーも、できることならやりたくないデザインも、磨き続けることができるんです。

 

最近楠瀬さんが、私も参加しているパートナー養成会のメンバーに対してこんなコメントをしていました。

やりたいことをやるためにやりたくないこともやる必要があるということは忘れないでください。やりたいことに到達する前には必ずやりたくないことが存在します。やりたいことをやり続けるためには愚直な努力以外に方法がありません。

 

私にとってやりたくないことはデザインです。逆にやりたいことは、ビジネスモデルを構築して、そこに足りていない部分をコピーで補っていく。ちょっと細かいですが、私がやりたいことはそんな感じのことです。

私が今、一番長くお付き合いしているクライアントは工務店のクライントです。今月でちょうど1年が経ちます。この1年間本当に色々なことをしてきました。

コピーはもちろんたくさん書きましたし、チラシやニュースレターなどのデザインもやりました。最近はパンフレットを顧客ターゲットのセグメント毎に8通り、計128ページ分作成しています。それに、LPやHPの整備も始めました。インターネット広告も手をつけ始めました。これ以外にも、セールスライターがやる仕事とは全く関係ない・・・

  • イベント会場の受付
  • イベント案内の看板持ち
  • イベントの運営スタッフ

こうした一見関係ないようなことも、この1年間今でもほぼ毎週末しています。なぜそんなことをし続けるのか?それは、やりたいこともやりたくないことも、愚直にやり続ければ、いつかその日が来ると心の底から信じているからです。

そして、なぜ心のそこから信じられるのかというと、目の前のことに全力で取り組み続けることで、セールスライターとしての世界が変わる経験を私自身がしたからに他なりません。

もしあなたが、デザインだけに関わらず、上手くいかないことや、やりたくないことがあったとしても、それをテクニックや効率でなんとかしようとしないで下さい。そこから生まれる考えは、いかに自分ができないことを隠し、相手に自分を大きく見せるか?こんなマインドに一気に傾いてしまうからです。そしてそれは、言動の端々に必ず現れてしまいます。

だから、上手くいかないことがあっても、上手くやろうなんて考えなくていいんです。私たちにできることは、ただ愚直にやり続けることだけなのですから。

 

PS

私も参加している楠瀬さんのパートナー養成会がver2.0にアップデートされ一般募集を再開したようです。今後一般募集は一切しないみたいなので、募集人数が上限に達する前に、チェックだけでもしてみてください。

PPS

しかも今なら入会金の10万円が無料みたいです。入会金無料は19日までみたいなので、今すぐチェックすることをオススメします。

楠瀬健之パートナー養成会ver2.0の募集はこちら↓
>>>http://kusunosetakeshi.com/partner20/

 

コメント

  1. 小林健児 より:

    目の前のことに全力で取り組み続けることで、セールスライターとしての世界が変わる経験を私自身がしたから

    経験された方の言葉は非常に説得力がありますね

    楠瀬さんの教えをブレずに実行して行けばいいと改めて感じました

    1. 宮川 徳生 より:

      小林さん、いつもコメントありがとうございます!僕の人生を変えたマインドは「成果・結果にフォーカスせず目の前のことに全力を尽くす。」ことです。このことに自分自身で辿り着こうとしたら、おそらくとんでもない時間が必要だったと思います。自分よりももっと大きな規模感でそうした1つの答えに失敗の中から辿り着いた楠瀬さんの教えを疑う必要はないんですよね。だから、僕たちにできることは、信じた人の言葉を全力で信じて、ただただ愚直にやるだけですよね。

  2. 大谷英輝 より:

    今回も現場で起こっている事件を投稿してくださり、本当にありがとうございます。

    なるほど、デザインですか!。これは僕も苦手な分野です。プレゼンで好感触なのにデザインで切られるというのはなんとも悔しいです。

    でも今さら勉強のきついし、かと言って持ち出しでの外注はもっと厳しいです。

    今回も難問という課題を頂きました。ありがとうございます(^^)

    1. 宮川 徳生 より:

      クライアントの規模感にもよりますが、デザインの部分に難色を示されことは、現場に出ると必ず1度は経験されると思います。特にイメージを重視する社長さんの場合特にです。なので、最低限、コピーを読みやすいレイアウトに整えるだけのデザインスキルは身につけといて損はありません。一緒に頑張りましょう!

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