2017/07/12

【前編】もしも、セールスライター専門学校があったら

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From:桜井啓太

あなたがセールスライターを目指す際に、選択肢は一つしかありません。

それは、「起業」です。

起業の何が怖いって、「リスク全開」なところですよね。自分の給料をもらえるかもらえないか、全て自己責任です。売上があれば、その中からもらえます。売上がなければもらえません。

労働基準法なんて適用されません。雇用保険もありません。最低賃金はゼロです。誰にも責任を問えません。すべて自分のせいです。

そんな職種、実はあんまりないんです。

例えば保育士になるとしましょう。

まず短大か専門学校に行きます。そこで資格をとり、就職します。いきなり保育園を創立しようなんて人はいません。もちろんセールスライターと比べて投資金額は違います。しかしそもそも「起業」なんて発想がありません。

そして保育士として数年・十数年勤務して、さらにきちんとした資本を確保できてはじめて、保育園を創業することはあるかもしれませんけどね。

セールスライターはこの「創業」しか選択肢がありません。だいぶ無茶を要求されているような気がします。

私たちは、セールスライターでも保育士さんと同じプロセスをつくりたいのです。

今回は、そのあたりの私の妄想にお付き合いいただけますか…?

起業家への愚痴

社会への借金

「セールスライターになりたい、じゃあ起業だ!」

この考え方はちょっとおかしいです。

この世のほとんどの職業は、資格取得のための勉強や、下積みとしての経験があってから一人前になるとされます。当たり前ですが、最初は一人前ではありません。つまり、お金をもらえるレベルでもありません。

あなたが新卒で、ある企業に就職しました。4月1日から勤務開始です。給料は10日締め20日払いだとして、4月20日には3分の1ヶ月分が支給されました。10万円としましょう。

その10万円は、何に支払われたのでしょうか?

あなたが何かの価値をその会社、ひいては社会に提供したからもらえたのでしょうか?

否、そんなことはありません。この10万円は、何も価値を生み出していないあなたがもらったもの。すなわち会社や社会からの借金です。

借金ですよ。

与えた価値以上のものをもらっているんです。それは「借金」と呼ばれるべきものです。

社会人一年目、たぶん借金のほうが多いですよね。年収300万だったとしたら、少なくとも-200万円以上でしょうか。

もちろん、ずっと借金しっぱなしというわけではありません。

勉強をし、経験を積み、一人前になる。そうすると顧客に対してきちんと価値を与えられるようになる。社会、自社に貢献できる。もしくは、後輩たちに教えることで価値を与えることができる。

どこかであなたが与える価値が報酬を上回ったとき、あなたの借金返済が始まります。それからマイナスで人生を終えるのか、借金を返し終わってプラスで終わるのか。それはあなた次第です。

最初の借金地獄をどうするのよ!

さて、セールスライター起業に話を戻すと…

あなたがセールスライターにたった今なったとして、果たしてすぐに価値を与えられるでしょうか?

いや無理です。っていうかできる方が珍しいです。だって勉強したばかりのことを、はじめてやるのですから…。起業してすぐは、この状態です。

この状態ではたして自分の給料が出せるのか。出せないです!

あなたはもう、新入社員のときのような「借金」ができません。自分の給料を捻出するためのお金自体が、そもそもないのです。給料を出せるとしたら、もらいたい給料分の価値を提供したときだけ。もしくは先に銀行から借りておきますか?

セールスライターになったばかりの時、1の価値しか与えられない状態で、10をもらいにいきます。そんな不公平な取引、応じる人はあまりいません。それとも無理やり騙して稼ぎますか?そんな状態になっている人が多いから、いつまでたっても仕事がもらえないセールスライターが多いんですよね。

お分かりいただけたでしょうか。同じ「仕事」なのに起業がなぜ難しいのか。なぜ創業5年後の起業生存率が、3割くらいなのか…。「起業」と「就職」は天と地ほどの違いがあるのです。

無理やり借金をチャラにする方法

さて、起業当初にこの借金をチャラにする方法があります。

簡単です。「報酬をもらわなければいい」のです。

報酬をもらわなければ、借金をすることはありません。その状態で借金をしているならこりゃ大変ですよ。やらなくてもいい余計なことをやって損害を発生させているということになりますからね。

これが、楠瀬健之が起業時に「無償で働くこと」をオススメしている理由です。借金を減額するどころか、逆に貯金ができるかもしれない方法だからです。

事実、私もセールスライターとして当初は無償で働いていました。

  • とあるクライアントで月額10万円の契約をもらえるまでにやったこと。
  • 呼び戻しハガキを実費のみで代行してあげた(約700通×最大3ステップの宛名書きをやった)
  • この間の交通費はすべて負担した
  • チラシのコンサルティングに無料で載ってあげた
  • スタッフミーティングに出席し、マーケティングのレクチャーを行った(×2)
  • 上記呼び戻しの経過報告を、週2回ほど社長に直通で行った(格安SIMだったので月額7000円くらいの電話代がかかった)
    などなど。

交通費と電話代で数万円赤字ですね。それと計算する意味はありませんが、仮に自分の時給が1000円だとしても、10数万円分は無償提供していることになります。

そうすると必然的に?月額10万円の年間契約が決まりました。

とてもシンプルなことですが、簡単なことではないようです。なぜなら人は「スグの結果」を欲しがるから。LPライティング1枚15万円と聞いたなら、たとえそれがあなたの最初の仕事であっても15万円を請求してしまうのです。

もしくは最初の1回無料でやったけど、もういいかなと思って2回目は請求しちゃうんです。

私はあまりセールスライターとして「契約を提案」したことはありません。何だかひたすらやっているうちに、「そう言えば契約したいんだけど」と言われて慌てて単価を決めました。

前に起業していたときもそうでした。学習塾でしたが、最初は「2ヶ月無料」でやっていました。業界平均は1ヶ月無料くらいですから、これはけっこう破格だったと思います。でもそれをやればやっただけ入会があって、結果創業後半年で単月黒字化できました。

あなたを責めたいわけではありません…

さて、ここまで勢いに任せて厳しい現実を並べ立ててきたように思います。でも、あなたの覚悟が甘すぎると責めたいわけではありません。それにこの状況はあなたのせいでもありません。すべては「セールスライター」という業界が抱える、未熟さから来る問題であると思います。

それではどうしたらいいのか?

他の職種と同じ状況をみんなで作っていく必要があります。それが、「セールスライター予備校があったら」という妄想です。いえ、今は妄想にすぎないかもしれませんが、これは必ず実現する必要があります。なぜなら、セールスライターにはそれだけの価値があると思うからです。

1人でも多くの方に、確実にセールスライターになってもらいたい。そのためにはどういう体制を作っていけばいいのか。

…どうやら熱くなりすぎて原稿の字数制限が来てしまいました。その妄想について詳しくは来週お話したいと思います

この記事の続き(後編)はこちら

 

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