2017/10/16

オウンドメディアサイト構築の裏側

From:脇田優美子

楠瀬さんの外部案件を預かり、現在4件目のオウンドメディアサイト構築に取り組んでいるところです。

1カ月でスピーディに立ち上げるため、リサーチとクライアントさんとの連絡とコンテンツ作成、そしてサポートしてくれるメンバーとのやりとりが続いています。

オウンドメディア構築にも様々なパターンがあり、案件によって目的も構築プロセスもそれぞれ違います。これまでの経験からピックアップしてお話しします。

ライティングせずにとにかく観る

こちらは特殊なパターンです。

クライアントさんのことばを少しでも触るとクライアントさんでなくなってしまう、というくらいに、極めて専門的な内容をこだわりの文章で書き上げるクライアントさんのケースです。
クライアントさんの原稿を拝見し、何日間も編集を試み、所有する膨大なコンテンツにも目を通した結果、私はライティングをしない、という結論に。

セールスライターなのにライティングしないってどういうこと?!と驚かれるかもしれませんが、クライアントさんときちんと話し合い、決まったことです。

クライアントさんから、編集よりも別のことをリクエストされました。
それは何かと申しますと、オウンドメディアサイトの方向性や発信内容、そのクライアントさんの生き方や方法論に、意見を述べることです。継続的にフィードバックをさせていただくことです。

簡単に聞こえるかもしれませんが、これには時間がかかります。クライアントさんはオウンドメディアサイト以外の発信や活動も多いので、常にフォローとリサーチを怠らないようにする必要があります。
クライアントさんの今後望むフィールドですでに名を成している人の活動ついてお知らせしたり、気になる書籍があれば自分で目を通してからお知らせしたり、クライアントさんのチャレンジを応援するために、クライアントさんを取り巻く世界全体を眺めて、気づいたことをお伝えし続けるのです。
その上で、折に触れ、これからどういう方向性でいくか、他の媒体との連携、などの全体戦略を含めたご相談にのっています。

ひたすら編集する

コンテンツホルダーの方からいただく専門的な原稿を、読み手が消化できるかたちに編集する、というケースもあります。これは実際にセールスライティングを生かせる実感がありますので、難しさの中にも楽しみがあります。

しかしながら、専門家の書く文章は専門用語がかなり入れ込まれています。文意が変わってしまったり、文脈が崩れてしまわないように平易に噛み砕く、という編集作業は意外に時間がかかります。

クライアントさんと、1記事につき10回近く修正のやりとりを交わすこともあります。このような編集を経て公開されている記事だとは、読み手の方には気づかれないだろうと思いますが、担当してみると、1本の記事として表に出すには実に手がかかることを実感しています。

 書くのではなくしゃべる

いちばん最近のパターンは、コンテンツのための記事を書く暇のないクライアントさんに、直接インタビューするケースです。
日頃お客様と対面しているクライアントさんは、専門分野についてしゃべることはいくらでもできますので、それをコンテンツ化するのです。

ここでも、コンテンツにするテーマを選定するために、とにかく多くのリサーチをします。
今回は、まず数十個のテーマ候補を選び出す作業をしています。もちろん適当に選ぶわけではなく、クライアントさんの強みとオウンドメディアサイトにおける訴求にのっとり抽出していきます。強みと訴求については、先に1カ月をかけてリサーチしてあります。

インタビューのテーマを選別しながら、クライアントさんと収録のスケジュールを組んで一気にインタビューしていきます。もちろん並行して編集作業もあります。
クライアントさんには予めテーマをお伝えしておかなければいけませんから、常に先んじてリサーチしていく必要がありますので、お尻に火がついているような気分です。短期間でコンテンツ作成するため、公開に向けて集中してスピーディに行っていきます。

チームの協力がなければ無理

このようないろいろなパターンのオウンドメディア構築に関わっておりますが、すべて楠瀬さんのチームのサポートを受けながら進めています。

自分でライティングを担当していないサイトに関してさえ、サイトの細かい設定や、効果的な見せ方など、チームのメンバーにたくさんのアドバイスをもらいながら、改良改善を続けています。

リサーチのよりどころとなるデータを専用ツールでバックアップしてもらったり、サイトの表から見えない部分で技術的に特別な変更をお願いしたり、クライアントさんの戦略に合わせての設置内容を相談したり、デザイナーさんに吸引力のあるロゴを作成していただいたり。インタビューの短期集中の文字起こしをお願いしたり、魅力的な画像を選ぶお手伝いをしてもらったり…。

オウンドメディアサイト構築は、「ライティングするだけ」では到底クリアできないことがいくらでも発生してきます。作業量もやってみると相当あります。

いろいろなことが得意なチームのメンバーに支えられてこそ可能だと実感しています。

あなたもこちらで、まずは仲間を作りませんか?
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