[廃業]私が士業を辞めた理由

こんにちは。
クスノセ・アンド・カンパニー株式会社
リサーチャーXです。

先日、士業の方(Yさん)に、
ステップメールのフィードバックをした際、

Yさん
「私のマニアックな業務内容に対し、
 詳細にコメントいただき感動です。」

とのありがたいお言葉ををいただきました。
(Yさん、ありがとうございます!)

そのお言葉に対し、
私としてはむしろそのマニアックな内容に
興味津々だったのです。

そこで、

私「もう廃業してしまいましたが、
 実は私も昔、士業だったんですよ」

とお伝えしたところ、
非常に驚かれたという出来事がありました。

はい、そうなんです。

実は、私、
ウン年前まで某士業をしていました。

仕事をしながら資格を取得し、
いわゆる脱サラしての開業でした。

当時、士業界ではまだまだ主流ではなかった
ネット広告からご依頼をいただき、

ありがたいことに比較的順調に
士業のお仕事をしていたのですが、

7年後、廃業するに至りました。

「食えないから」
「儲からないから」

という理由ではありません。

先が見えなくなってしまったから、です。

どういうことかと言いますと、
私のやっていた業務は
ある程度、定型化されていたんですね。

そういったこともあり、

「そのうち、IT化で淘汰されるのでは?」
「競争が激化してレッドオーシャンになるのでは?」

といった不安がよぎるようになりました。

実際に同業者の間でもそういったことが
ささやかれ始めていたように記憶しています。

もう、先はない。

こう結論づけてしまったんですね。

今にして思えば、
性急だったなと思います。

なぜ、性急だったか?

このときの私の最大の過ちは、
自分自身に士業という “枠” を作ってしまったことにあります。

“士業としての資格で仕事をする人”

と定義づけてしまったと言いますか。

「自分のビジネスの範囲は士業資格でできることだけ」

という枠を自分の中で作ってしまっていたんですね。
それゆえ、すべての発想の出発点が、

「この資格でできることは何かな?」
「同業者とどうやって差別化をしようかな?」

といったところにしか
目が行かなくなってしまったのです。
そして、この囚われから抜け出すことができず、
「先はない」と自滅してしまったのでした。

今ならわかるのに、です。^^;

クライアントのビジネスを
サポート、お手伝いする方法はたくさんあって、
その中の一つとして“士業としての価値提供”がある。

資格がなくても、
士業じゃなくてもできる
価値提供はたくさんあって、

(誤解を恐れずに言えば)
そのうちの一つに士業として
強みを発揮できる分野があるに過ぎない。

それはたとえば、こんなイメージです。

《自分のビジネスの範囲》
1. 士業としてできること
 └ 法務アドバイス
 └ 手続き代行
 └ 調査
 └ 各省庁とのやり取り

    ↓

《自分のビジネスの範囲》
1. マーケティングコンサルティング
2. DX・情報システムサポート
3. 社員教育
4. 人材採用
5. 士業としてできること
 └ 法務アドバイス
 └ 手続き代行
 └ 調査
 └ 各省庁とのやり取り

こんなふうにとらえることができたら
近視眼的に「先はない」なんて
悲観的にならずにいられただろうな、と思うのです。

閉塞感を感じることもなく、
世界の広がりを感じることができただろうな、と思うのです。

自分は何屋なのか?
自分自身を何者ととらえるのか?

自分のこのとらえ方が、
そのまま自分のビジネスの限界や枠を
決めてしまうおそれがある。

であれば、
その枠は可能性を広げる方にしたいですよね。

そこで、
その枠を取っ払う方法として
今、思うのは、

「ビジネスを進める上でのクライアントさんの
 具体的な悩みをリアルにたくさん
 知ることができていたら」

「その悩みの解決方法や善後策、事例を
 たくさん知ることができていたら」

ということです。

なぜなら、そうすることで、
自分目線ではなく、クライアントさん目線で
どこにビジネスのネタが埋まっているかを
見つけることができますし、

・“士業としての立ち位置”で関わる部分
・“資格のいらないコンサルとしての立ち位置”で関わる部分

を切り替えて使い分けるシミュレーションができるからです。

これを、実際に一人ひとりお会いしながら
この経験が積めればベストですが、

正直なところ、
時間的にも物理的にも難しかったり、
そもそもその方が赤裸々に
悩みを語ってくれるとは限りません。

仮に、悩みが吐露されたとしても、
それに対してどう解決していくかがわからなかったり、

また、その現場でのやり取りを
第三者に見せてくれる機会もそうないと思います。

そこで、オススメなのは、
ウチが運営しているサービス「年間実践サポート」です。

こちら、本来的な使い方は、
自身のビジネスの取り組みに対して
相談やレビューを受ける場であります。

これを別の視点で見ると、
いろいろな業種、業界でのお困りごとだったり、
スモールビジネスの経営者さんのリアルな悩みだったり、
それに対する解決法やその考え方が繰り広げられているのです。

つまり、このやり取りを見ることで、
実際に現場で起きている問題や悩みに触れ、

「自分ならどうかサポートするか、何ができるか」

をある意味、シミュレーションすることができます。

また、相談に対する回答を見て答え合わせしたり、
考え方の練習ができたり、自分の打ち手として、
アレンジして使ってみるといった展開もできるのです。

もし、あなたが士業で
当時私と同じように「先がない」と
閉塞感にさいなまれていたとしたら、

こういった場所で発想を広げる機会に
ぜひ触れてみていただければと思います。

人との出会いであったり、
自分が今いる場所を少しだけずらすことで
目の前が開けたりすること、ありますから。
時間を削り、努力を重ね、
せっかく手にした資格です。
また、士業資格の維持のために
今も決して安くない会費を
支払い続けているはずです。

私の過ちをあなたが繰り返しませんように。

私が果たすことのできなかった
士業としての矜持を(勝手ながら)託させてください。

少しだけ先に開業して廃業し、
士業を諦めてしまった元同業者からのメッセージでした。