2024/03/18

なぜ、ライターは速読をやるべきなのか?

From:宮川徳生

今絶賛準備中の
幼児教育事業。

その事業の研修のため
事業を監修してもらってる
伸学会の菊池さんの塾にお邪魔させてもらい
提供するカリキュラムの1つである速読を
体験してきた。

みんなは速読って
どういうイメージがあるかな?

僕は、正直
速読に対してあんまりいいイメージは
持っていなかった。

なぜなら
早く読むことに
意味を感じなかったからだ。

なんか、ものすごい分厚い本を
バーーーっとめくって数秒で
「はい!読み終わりました!」みたいなのあるじゃん?

本に何が書かれてるか
なんとなく理解できるかもしれないけど
その本自体から得られる価値は
得られてないよなと。

僕が読む本と言ったら
9割ミステリー小説なわけだが
面白い本は活字を読んでるのに
脳内にリアルな映像が再現されるのよ。

僕が本を面白いと感じる瞬間はそれなので
「高速で本を読むことに何の意味があるのか?」って
実は思っていた。

ただ、実際に自分で速読をやってみて思ったのは
速読ってのは早く読む技術じゃないってこと。

速読とは
早く読み早く理解する
速解にこそその真価があるということだ。

そして、速解を鍛える速読は
子供だけじゃなく大人も
トレーニングするべきだと思った。

なぜか?

仕事ができる人の共通点の1つに
相手の意図を汲み取れるという
ものがある。

仕事ができない人は
1つのことを伝えるのに1から10まで
全部伝えないと伝わらない。

てか、1から10まで伝えても
その意図を読み取れないので
結果的に何も伝わってないということが起きる。

ウチの社内でも先日
こんなやりとりがあった。

ある権威のプログラムを一緒に売ろうとしていたのだが
汎用性がなかなかに無く講座化するのが難しそうだという
認識に至った企画があった。

ただ、その企画は
1対多で講座形式として売るのは難しいが
1対1で個別で提供する分には問題がない。

なので、講座形式で売るのではなく
個別(=1対1で提供)で売ろうとなったわけだが
担当している者がその意図を汲み取れなかったらしく…

提供は個別でするが
誰にでも提供できるプログラムを作り
それを個別(=プログラム自体を1単元ごとに細かく分ける)で売る

みたいに理解していたのだ。

もちろん、やり直しになり
その間の時間は全て無駄になったわけだ。

なんでこんな問題が起きるのか?

それは意図を汲み取れないからである。

物事の真意だったり本質。

そういうことを瞬時に理解する能力に長けてる人は
何を求められてるのか?をすぐに察知する。

だから、1から10まで言わなくても
すぐに本質を理解するので
仕事も速いし正確だ。

そして、職業的に
速解という能力はセールスライターには
なおさら必要な能力になる。

なぜなら
セールスライターの仕事は
突き詰めると顧客理解になるからだ。

先日、THEスワイプというサービスで
古典スワイプの1つアメックスレターの解説をした。

アメックスレターとは
アメリカンエクスプレスを売るためのレターで
12年間コントロールとして君臨したレターで
日本円で1100億円ほど売り上げたレターで有名だ。

「このカードはすべての人のためのものではありません。。」

という書き出しから始まるレターなので
これをスワイプしたレターをあなたも
きっとみたことがあるだろう。

で、だ。

セールスライターというのは
スワイプを使ってコピーを書くわけだが
どのスワイプを使ってコピーを書くかを
どうやって決めるのかってことだ。

今出てきたアメックスレターは
どんな感情の人に効果的なのか?

「〇〇はすべての人のためのものじゃない?」

これはどんな感情を刺激できるのか?
その感情を刺激すると人はどうなるのか?
商品を購入させるためになぜこの感情を刺激すべきなのか?

レターの裏側に隠された
コピーの意図を汲み取れなければ
スワイプ選びさえできないのだ。

ちなみに、アメックスレターは
自尊心やプライドを刺激することで
購入に繋げるレターになる。

ってことは
自尊心やプライドを刺激することで
行動に繋がる商材を売る時に使えるレターになるってことだ。

これをスワイプを読んで
その意図を汲み取れなければ
スワイプを選ぶこともできず
スワイプを使いこなすこともできない。

つまり、意図を汲み取れる能力ってのは
セールスライターやマーケターにとって
最も重要な能力だと言える。

それに、意図が汲み取れなければ
普通の仕事のコミュニケーションも取れない。

だから、メンサ会員の悩みは
「IQが低い人と話が噛み合わないこと」
だったりするのだろう。

こんな感じで
速読というのは
速く理解するトレーニングをするために
速く読むというトレーニングをしていると
僕は感じたのだ。

本気でウチの社員に
このトレーニングを研修させようかと
検討してるくらいだ。

だって、物事の理解力が上がり
それを高速で処理することができたら
仕事の生産性はバカ上がりするからね。

要は、どんなに最新のゲームがあっても
脳の能力がファミコンで止まってたら
出力はドットが限界だよね?ってことだ。

セールスライターやマーケターにとって
速解するという能力は
OSを高性能にすることに等しい。

さらに、本が速く読め
内容を理解できるようになると
本が楽しくなる。

本が楽しければ
本をいっぱい読むようになる。

本が読めると
頭の中で文章を起こし言語化するようになるので
言語化力も同時に上がる。

言語化力が上がるということは
人に伝える能力が飛躍的に上がるということだ。

つまり、速く理解する能力を鍛えるということは
伝える力を鍛えることに直結することになる。

ライティングをしても
コピーが上手くならない人は
そもそも活字を読んでそれを速く理解する力が
足りてないからなのだ。

売りたいなら
活字を読み速く理解するトレーニングをするべし。

そうすれば
言語化力も上がり自然と文章能力も上がるよ。

大人の速読教室
やりたいな〜。