戦術か?戦略か?

From:宮川徳生

僕は生まれが
神奈川県の小田原ということもあり
幼少期から箱根駅伝が身近な存在だった。

小さい頃は
毎年親に連れられて沿道に
見に行っていたので
毎年正月は箱根駅伝をついつい見てしまう。

で、今年も
箱根駅伝の中継をなんとなく見ていたんだけど
第3区で青山学院が駒沢を抜いて一位になった。

この時、実況で面白いことを言っていて
「青学のこれは戦術ですね」と言っていた。

第3区、青学が駒沢を追い越すと
一気にペースを上げて一気に引き離した。

で、コレをした理由が
中継車の関係で抜かれた駒沢が青学が
目視できなくする必要があるからだと。

どうやらコレは
毎年駒沢が青学に対して仕掛ける戦術らしく
それを青学がお返ししてると解説が言っていた。

駅伝のこういう戦術のことはわからないが
確かにこの戦術によって青学の独走状態がほぼ決まり
今年の箱根駅伝は青学の強さだけが際立ったように思う。

ただ、今日のメルマガは
箱根駅伝のことについて話すわけではない。

しかし、戦術の話は
ビジネスの世界でも切っても切れない話である。

スポーツの世界では他にも
100m×4の400mリレーの話が有名だ。

個人の足の速さの合計では
とてもじゃないが勝てない日本は
バトンの渡し方の戦術1つで
リオ五輪で銀メダルを獲得した。

そして、バトンパスという戦術は
日本が400mリレーを勝つために
重要な戦略へとなっていった。

つまり、今日話したいことは
戦術が戦略を作るということだ。

よりわりやすいのは
戦争だろう。

日露戦争は
アジアが初めて欧米に勝った戦争でもある。

当時のロシアは
世界最強の陸軍と言われており
騎兵隊がめちゃくちゃ強いと言われていた。

一方日本は
日本の馬は小さく、馬の性能だけでも
差が出ており単純の能力では
騎兵の力の差は歴然である。

さらに、兵力の差も10倍以上あり
何より国家予算も10倍以上差があり
日本が勝てる要素は何1つなかった。

しかし、日本はロシアを撃破することになるわけだが…

それを可能にしたのが
機関銃という兵器である。

つまり、戦術なのだ。

機関銃をぶっ放せば
そりゃ馬に乗った兵士も
敵ではない。

織田信長の長篠の戦いと
同じことが起きたわけだ。

そして、機関銃という戦術の登場で
戦い方である戦略も変わってしまったのだ。

太平洋戦争の
航空母艦を使った戦いもそうである。

戦艦という戦術で戦うのが戦略だったわけだが
空母という戦術が登場したことで
空母が戦闘機を運び戦闘機で戦うという戦略が
勝つ方法になった。

そして、日本は
日露戦争では機関銃という戦術を知っていたので
戦略的に勝てたわけだが

太平洋戦争では
空母という戦術に乗り遅れたせいで
大敗を喫することになった。

つまり、戦術を知らなければ
効果的な戦略は作れないということだ。

もっというなら
戦略とは戦術によって
作られるということでもある。

そしてこれは
ビジネスの世界でも一緒だ。

例えば、製造業がもっと売ろうと考えた時
どんな戦略が考えられるだろうか?

動画を使い
技術がもたらすベネフィットを
拡散しようとか

翻訳ツールを使い
最初からグローバル圏に対して
情報発信をしようとか

イベントに出展して
濃い見込み客を集めようとか

そんなことを考えるだろう。

コレ自体間違いではないし
どれも効果的だ。

だが、大事なのは
これらの戦略を作れるのは
戦略を構成する戦術を理解しているからだということを
忘れてはならない。

だから、我々マーケターは当たり前だが
社長や経営者ももっと売っていくための戦術を知るための
投資をするべきである。

なぜなら、自分でやらなければ
その戦術を使いどんな戦略を作れるかが
わからないからだ。

機関銃が何ができるか知らなければ
騎馬隊に対して機関銃で十字砲火するなんて戦略は
絶対に作ることはできない。

だが、この戦術を理解するというのは
大変であり面倒なことでもある。

しかし、避けてはいけない。

戦術と戦略どっちが大事かと言われたら
当然戦略の方が大事である。

なぜなら、戦略とは
大局で勝つためのことなので
ここで負けたら意味がないからだ。

だが、覚えておこう。

優れた戦略を作るためには
それを支える戦術の理解度も必ず
必要になるということを。

戦争の世界では…

機関銃は
騎兵の戦いという戦略を終わらせた。

空母は
戦艦の戦いを終わらせた。

戦車は
塹壕戦を終わらせた。

スポーツの世界では…

バトンパスは
リレーの記録の作り方を変えた。

中継車を活用した視界妨害作戦は
駅伝の勝ち方を変えた。

細かいパスを繋ぐサッカーの戦術は
フィジカルで弱い国でも勝てる戦略の1つになった。

ビジネスの世界ではも…
コレらと同じことが常に起きている。

例えば今なら
AIという戦術が新しい戦略を作り始めている。

戦術は
ビジネスのルールを変えるだけの力を持っていることを
忘れてはいけない。