現場で働くセールスライターが「どうしても身につけたい」スキル

From:桜井啓太
トレンドが洗練された跡地より

セールスライターがみんな気になるスキルの話…

現場に出ているセールスライターはスキルアップをどう考えているのでしょうか?

もちろん、現場で書きまくっている人たちはスキルアップと隣合わせです。毎日毎日、「どうしたらより良いコピーが書けるか」ということを考えています。

では、改めて教材を開いたりセミナーで学ぶようなことはしないのか?

そんなことはありません。もちろん学ぶ機会をどんどん探し求めています。

というわけで弊社クスノセ・アンド・カンパニー(株)では、「セールスライターどうしがテーマを持って研修し合う」という企画がはじまりました。

さっそく昨日第1回がありました。今日お話したいのは、現場のセールスライターが「これできるようになりたい」と感じることについてなのですが…

一流小説家がうらやましい

今回の講師担当はザ・セールスライターも執筆している古川馨先生。

彼が持ってきたテーマは「描写力」でした。

描写力ったって、小説家にでもなりたいの?と思うかもしれません。でも、これが案外なめてはいけないスキルなのです。

「ベネフィットライティング」ってよく言うじゃないですか。ベネフィットは得られるものばかりではなく、体験するものでもあります。

だとしたら、「この商品を使うとこういう体験ができるよ」と伝えてあげるのもセールスコピーの役割ですよね。その体験を伝えるときに、その情景を描写することになります。

一流作家さんの小説は、ちゃんと情景がイメージできるものが多いです。主人公の悲しみをちゃんと感じることができるし、それが読み手の感情を揺さぶります。

じゃあ、セールスコピーでもそういうことができると売れやすいよね、ということになりますね。

あなたも挑戦してください

古川先生が出した最初の課題が「目の前にあるものを描写してください」ということでした。

以下は、僕が制限時間5分で何とか絞り出した「描写」です。何のことだか分かるでしょうか?

*****
巻きつけてある帯は赤いが、それは黒みを含んだとても落ち着いた赤である。

その中はまったく水分がないわけではなく、点々と数え切れないほどの水滴がついている。このボトルの底は五角形になっていてその角の一つ一つにくぼみがある。

飲み残された透明な液体は、よく目を近づけるとその5つの角のうち4つに溜まっているのが分かる。
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たった5分でこれだけしか書けませんでした(汗

正解はウィルキンソンの500mlペットボトル。ただし空です。この描写だと、赤っぽいラベルがあるということと空ということしかわからないでしょうか…

ぜひあなたも挑戦してみてください。適当に目の前にあるものを手に取り、それを言葉で描写するのです。意外と難しいですよ。

概念になるともっと難しい

第2問は「今いる場所を描写してください」ということでした。僕はもう少し広い視点からはじめたのですが…。制限時間で書けたのはこれだけでした。

*****
渋谷から一駅という近さではあるが、渋谷とはまったく違うライフスタイルを送る人たちの溜まり場である。

渋谷が、若者たちがトレンドの最先端を走っている実験場であるのに対し、ここはもう少し年齢を重ねた大人たちが、より上質な日常を送るためにトレンドを洗練していった跡地なのである。
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はい、恵比寿のことです…。

冒頭の「トレンドが洗練された跡地より」というのはここからとりました。我ながら何を言っているんだという感じです。

「動き」はチャンス

第3問は「人の多い交差点」。僕が書いたのは…

*****
そのスクランブル式の交差点は、横浜駅から少し離れたところにある、いわゆる横浜駅前ストリートの終端。駅改札からは数百メートルしか離れていない場所なのだが、とにかく横浜駅前とはそれくらいの長さしかない。その終端にあるのがこの交差点だ。

駅からメインストリートを歩いてくると、まずその交差点の左手前に大量の人が列をつくっている。

これは家系ラーメンの総本山・吉村家に並んでいる人たちのものだ。お店の前に待合の椅子があるのだが、それはせいぜい20人くらい分しかない。それをはるかに超える人数、時には1時間待ちとなるほどの人たちが待っている。

だからお店の敷地に収まることはあまりなく、店の前の歩道をすべて覆うかのように列が延びてくる。その列は、メインストリートから見ても確認できるほどの状態になった。
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我が街、横浜駅近くの岡野町交差点を書いてみました。というか制限時間ではこれくらいしかかけず、なんともオチなしになってしまいました。

「動きのある描写」は優秀なリード

これまでのモノや場所と違って、今回は「動き」を盛り込める内容だったことに後から気づきました。

リード(書き出し)は動きのある描写からはじめると、読み手を引き込みやすいというのがセールスライティングの常識です。だとしたら、これは「動き」のある場面から書き始めるべきだった、と後から後悔しました。

より売れるセールスコピーを描くために

ベネフィットライティングや描写というのは、すごく単純に「書けば売れる」ようになるスキルです。

ビッグアイデアとかストーリーボードとか、そういう小難しいことを一切考えなかったとしても「その商品を買うことで得られる体験」を上手に描写することさえできれば、売上は間違いなく少しは上がりますよね。

さらにいうとビッグアイデアなんかはスワイプから借りてくることもできます。

僕らセールスライターは、こういう細かいスキルもどんどん鍛えていきたいですよね。

PS
今回の「描写力」講師、古川薫先生の記事はこちらです。きっと描写が上手な記事がたくさんあるんでしょうね…

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