セールスライターはいくらもらえる?仕事別報酬まとめ

セールスライターはいくらもらえる?

セールスライターを目指す人なら誰もが気になること…それが「報酬」です。
スーパースタークラスのセールスライターが、セールスコピー1本で数百万もらっているというのはよく聞きます。

しかし大切なのは、あなたが次に受ける仕事でいくらもらうべきなのか?ということですよね。

そこで、セールスライターの仕事内容と報酬をまとめてみました。

どの仕事も、実際にその金額で報酬をもらっているということを重視しています。
いわば「相場」と考えることができます。

次に社長に提案をする場合の参考にしてみてください。

セールスライターの報酬を決める要素

なぜセールスライターは報酬をもらえるのか

セールスライターは、クライアントの集客のお手伝いをする仕事です。
集客に成功すれば、もちろんクライアントの売上や利益を増やすことができます。

つまりセールスライターは、マーケティング施策を通じて得られた収益の一部をいただく仕事です。
これを間違えないのが一番のポイントです。

収益を上げてもらえないまま仕事と報酬ばかりを受け取ってしまうと、そのうちその契約は終わります。
これは当たり前の話です。

なぜなら、社長は赤字にしかならない支出を続けることはしないからです。
最初の数回はお試しでお任せいただけるかもしれません。

しかし長期的には、売上や利益といった目に見える成果を出してあげないといけません。

最初は無料で請け負うのがベスト

そして当然のこととして、私たちが請け負うマーケティング施策がすべて成功することなんてありえません。
中には失敗もたくさんあります。

熟練のセールスライターでさえ、2勝6敗2分が精一杯だと言います。
すなわち、大きく利益を出せるのが2割、トントンが2割、そして赤字が6割ということです。

そう考えると、いきなり最初から報酬をいただいて仕事をするのはかなりのリスクです。

なぜなら、高い確率で損をさせてしまうからです。
お試ししてみて損が出たとしたら、社長はもう仕事を依頼してくれません。

そういったリスクを最小限にするためにも、最初は「無料で」仕事を受けることがおすすめです。

嫌な言い方ですが「無料だから」ということで大目に見てくれます。
仮に収益が出たとしたら、「次の私への仕事に使ってください」といえばこちらも損をしません。

最初からあなたが稼ごうとしないこと。
これが大切です。

それでは具体的な仕事内容を見ていきましょう。
この記事でご紹介する報酬金額は、すべて税抜です。

報酬5万円未満の仕事

呼び戻しハガキダイレクトメール(DM)

「休眠客」と呼ばれる人たちに、

「もう一度商品・サービスを買ってくれませんか?」というメッセージを送る仕事

それが「呼び戻し」という施策です。

社長と相談して、過去に購入をしてくれていたが、最近は買ってくれていないお客さんをリストアップしましょう。
ポイントは「元・優良顧客に絞る」ということです。

例えば1回だけその会社の商品を購入しただけというお客さんがいます。
実は、こうしたお客さんは「その会社の商品を気に入らなかった」という可能性が高いです。

こういったお客さんにいくらしつこくメッセージを送っても意味がありません。
あなたも、「もうあんな店行くか!」と思っているとこから何が来ても、もう利用しようとは思わないでしょう。

こういった「見込みの薄いお客さん」にアプローチをしないことで、コストを削減することができます。

「私たちの報酬はどれだけ利益を出せたかに依存する」というルールを思い出してください。

ひたすらハガキやチラシを送りまくっても、結果お客さんの数は増えるかもしれませんが、利益は減ってしまいます。

呼び戻しをやる場合には、マーケティングの世界的権威ダン・ケネディが言うように「3ステップ」で送ると良いです。

同じお客さんに対して3回アプローチすることで、反応が1.5〜2倍になることが証明されています。

呼び戻しは、お客さん100人ごとに5万円いただくのが相場です。

ただし52円ハガキで行う場合、どうしても印刷代や切手代が2万円くらいかかってしまいます。
そのためセールスライターが受け取れる手取りは3万円程度になるでしょう。

新規集客チラシ

こちらはイメージが湧きやすいかと思います。
新規のお客さんを集めるために配布するチラシを作成する仕事です。

チラシの配布方法には大きく分けて2つあります。
新聞折込とポスティングです。自分でやるというのならポスティングの方が原価が安いですが、ポスティング業者に委託する場合は逆に新聞折込のほうが費用が安くなります。

報酬金額の相場は、「発送費用込10万円」というのが多いです。
ただし原価として印刷代+折込代が、地域にもよりますがだいたい5万〜6万円かかります。
ということでセールスライターの手取りは5万円には届きません。

以後、新しくチラシをリニューアルするときなどには、発送費込み15万円という提案をしているセールスライターもいます。
その場合は、10万円弱くらいまで報酬が増えます。

ポイント1最初に受ける仕事はこの2つ
これら2つの施策は、実は社長に対して「最初に提案しやすい」ものであると気づきましたか?

元優良顧客の呼び戻しというのは、社長がやりたいことです。
昔たくさん購入をしてくれていたお客さんは、社長も戻ってきてほしいと思っています。
それが店舗系のサービス業なら、仲が良かったお客さんというのも多いでしょう。
そういう元優良顧客に戻っていてもらいましょうという提案は、非常に社長が受け入れやすいです。

それに新規集客も社長がやりたいと考えています。
直接お客さんの数を増やせる施策であるため、どんな社長もすでにやったことがあります。
後にご紹介するような仕事は意義から説明してあげないといけませんが、この2つはそれだけ抵抗が少ないということです。

そして何より、成功率が高いです。
呼び戻しはアプローチするお客さんをしっかりと選べば、赤字になることはまずありません。
新規集客に関してはそれ自体は成功率は低いですが、やってあげることで満足してくれる社長が多いです。
まずはこれら2つのものを提案すると、一番最初の仕事が取りやすいのです。

報酬5万円〜10万円未満の仕事

毎月の定形ハガキDM管理

定形DMとは、

  • 誕生日ハガキDM
  • 記念日ハガキDM
  • 顧客ランクアップ通知DM

の3つです。

誕生日DM顧客リストから、その月に誕生日を迎えるお客さんを選び出し、誕生日特典をお伝えするハガキを送ります。
記念日はちょっと特殊ですが、一番やりやすいのは「初回来店記念日」です。
そのお客さんが初めて来店された日から○○年です、ということをお伝えします。

そして「顧客ランクアップ通知DM」とは、あらかじめ決めておいたその会社の顧客ランクに応じて、ランクアップをしたお客さんにその旨を伝えるDMです。

これらの施策のポイントは、お客さんに感謝を伝えるDMであること。
何にもない日に「ありがとう」と改めて言われると警戒してしまう人が多いです。

ところが誕生日、記念日、ランクアップなどという節目に「ありがとう」と言われると、人は素直に受け入れることができます。
こういう節目を利用して感謝をお伝えし、離脱を阻止しつつ特典を差し上げて売上を増やしましょうというマーケティング施策です。

いただく報酬のオススメは、これら3つを合わせて100通まで5万円という金額です。
ハガキ代や切手代は別にしてかまいませんので、セールスライターの手取りはそっくり5万円です。

毎月のイベントハガキDM

上記定形ハガキDMは、それぞれ1人のお客さんに1年に1回しかアプローチできません。
そこで、毎月すべてのお客さんにアプローチできるよう、「毎月のイベントを企画してそれを伝えるハガキDM」を提案します。

ポイントは、季節のイベントと絡めることです。

例えば2月なら「バレンタイン企画」をつくるということです。
これによりネタに困りませんし、お客さんにとってもすでに頭のなかにあることですので、興味を持ってもらいやすくなります。

企画立案からはじめてハガキの作成まで行いますので、この仕事の報酬は高めです。
ハガキは100通まで送るということにして、費用別1回(1ヶ月)5万円が相場です。

毎月のニュースレター

究極のファン化ツール、それがニュースレターです。
毎月、スタッフのコメントや紹介インタビュー、おもしろ記事やお客様の声などを編集して、配布や郵送を行います。

こちらも、企画立案やインタビューなどが必要ですので、少々高めの報酬でも大丈夫。
ニュースレター自体は、A4ウラオモテでいでしょう。
それ以上は作成が大変ですし、そこまで読んでもらえないかもしれません。

こちらも毎月5万円を費用別でいただきます。
一度はじめてしまうと続けたいというクライアントが多いので、そのまま継続契約につながりやすいです。

ポイント2「労働収入」として報酬をいただけば提案しやすい

ここまでの仕事は、多少の企画立案は必要ですが、基本的には同じ仕事の繰り返しです。

特に誕生日DMというのは、毎月対象者をリストアップして決まったDMを送るだけ。
毎月毎月ハガキを作り直す必要はありません。
イベントDMやニュースレターも、慣れてくれば割と苦労せずにどんどんやっていけます。
企画については、その会社の社長やスタッフの力を借りることもできます。

ということでこういった仕事は、クリエイティブというよりも労働に近いのです。
「毎月やると決めたことを、しっかりやっていきましょう」という感じです。

セールスライターの報酬は利益を増やすことだとお伝えしました。
しかし、こういう定型的な仕事は、面倒くさいだけでその会社のスタッフにもある程度できてしまいます。
そこを代行するということで、社長には「労働収入」や「手間賃」として報酬を提案することができます。

社長は広告にお金を払うことには抵抗があります。
「それでいくら戻ってくるの?」ということを気にするからです。

ところが労働報酬は、給料として日々従業員に払っています。
それだけ、支払うことに抵抗がない社長が多いのです。

成果を売ろうとするから、失敗が怖いです。
まずは継続的・安定的な報酬のもらい方として、「労働収入」として社長に提案するのはいかがでしょうか?

5万円〜10万円のところで紹介した3つの仕事は、それぞれ毎月行うものです。

ですからこの3つをパックにして、「毎月10万円」としてしまうのが相場です。
ちょっと割安になりますが、毎月決まってもらえるのならとてもありがたいですよね。

報酬10万円〜30万円未満の仕事

ここから先の仕事は、かなり後の方になってから提案できる仕事です。
報酬金額も上がってきますので、提案するのは社長から信頼をいただけてからということになります。
まずは上の定型DM周りを任せていただき、長期的なお付き合いができるようにしておくことが大切です。

サンキューレター研修

サービス業などで店舗スタッフがいる場合に有効な施策、それが「サンキューレター」です。

簡単にいえばご来店いただいたお客さんに、翌日ハガキを届けて感謝をお伝えするということです。

これには書き方があります。スタッフに好きに書いてもらってしまうと、なかなか狙った効果が発揮できません。
それにこれはセールスライターが代行することができません。直接お客さんに対応したスタッフに書いてもらう必要があります。
それだけ面倒なことを新たにお願いするわけですから、モチベーションをしっかり上げなくてはなりません。

そこで、セールスライターの方では代行できないけれど、研修をしますという提案ができます。こういうスタッフ研修は、社長にとても喜ばれます。なぜなら、社長は日々スタッフに仕事を指示しても、嫌な顔をされたり実際にやってもらえなかったりという経験をたくさんしているからです。

だから自分ではやりたくないけれど、誰かにやって欲しいというニーズがあります。

そして、第三者のあなたがスタッフさんにお願いをしたほうが、結果やってもらいやすくなるという効果もあります。
セールスライターとして、お客さんの感情をしっかりと刺激するコピーの書き方を教えればいいのです。
あなたのスタッフさんとの関係性も育つので、より契約が途切れにくくなります。

報酬は時間にもよりますが、じっくりやるなら10万円はいただけるでしょう。
その代わり従業員を何人参加させても良いということにして1回で終わらせるような提案ができれば、社長にとっても十分なリターンです。

フォロープロセスDM管理

新規集客できたお客さんで、店舗ビジネスなら次回来店予約がなかったり、もしくは初回購入からしばらく取引がないようなお客さんに対して、追撃でDMを送りましょうという提案です。

私がやっている美容室のモデルでは、1回しか来店のないお客さんに5ステップ、2回しかない方に5ステップ、合計で10ステップ用意しています。

これは、実際にやるとなるととても大変です。毎日、新規客の情報をいただきます。そのお客さんたちに、適切なタイミングでDMを送っていきます。日付もバラつくしもDMの種類も多いですので、パターン化された作業と同じようにはいきません。

必然的に報酬も高めにしてあります。私はクライアントに対して、上記の通り合計10種類のDM管理として毎月10万円を提示しています。何通送るかはそのときによるため、私は費用は込としています。

パンフレット作成

その企業やお店の紹介をするためのパンフレット作成です。

パンフレットに掲載するのは、社長の紹介、理念やこだわり、スタッフ紹介、お客様の声紹介などです。これらを全てリサーチ・インタビューし、コピーにしてパンフレット化します。いわばニュースレターの総合版。なのでかかる時間も相当なものです。もちろんデザインスキルも必要になります。

というわけで報酬は15万円あたりになるでしょう。費用は別で、後々増刷するようならそれは手数料無償でやってあげます。

報酬30万円以上の仕事

ここからは、少し特殊な仕事となります。

ウェブサイト作成

上のパンフレット作成を、ウェブサイト上でやるようなイメージです。
内容は似たようなものになりますが、ウェブサイト特有の仕事があります。

サーバー・ドメイン管理やウェブデザインスキル

どのサーバーを使うか?ドメイン名はどうするか?管理は?といったように、ウェブ特有の仕事が発生します。
そして、ウェブデザインスキルも必要です。
パンフレットと違って、それをウェブ上で再現しなくてはならないからです。

ですので、今いきなり受けられるような仕事ではないと思います。
いろんなスキルを高めてから、ですね。

ただし、The Sales Writer編集部はセールスライターのためのオウンドメディア構築サービスを提供しています。
こちらを使ってくれるなら、あなたはセールスコピーを書くことに専念できるでしょう。

記事をアップデートしていく

ホームページはパンフレットと違って、作って終わりではありません。
実は、記事をたくさん作っていく必要があります。
何よりSEOのためですが、更新のないサイトは誰も訪れてくれないからです。

そのため、「記事作成代行」という仕事があります。
これはウェブサイト作成そのものとは別に、月額でもらいましょう。

報酬ですが、ウェブサイト作成および当初の記事作成10本をまとめて、納期6ヶ月120万円という報酬をもらっているセールスライターがいます。

その後は社長やスタッフに記事を更新してもらうか、あなたが請け負うなら毎月2記事で5万円、5記事で10万円といった提案ができます。

マーケティング顧問

ここがセールスライターの最終ゴール。

それが、「マーケティング全般を担当するマーケティング顧問になること」です。

ここまで来ると、もはやあなたは「外注先」ではありません。
その会社の取締役になるケースもあります。

この段階で求められるのは、「マーケティングの内製化」です。

これまであなたがやってきたマーケティング業務を、社員ができるように育てていくのです。

特に他店舗展開している企業など、規模がある程度大きいところであればそうするしかありません。

なので報酬は一概に言えません。これまでの例でいうと、「もっとあなたの会社に貢献したいので報酬をください」と素直に伝えたセールスライターの方が、1社あたり30万円をもらっているというケースがあります。

ポイント3社長の右腕になる方法

マーケティング顧問だなんてありえない、、、と思いますか?
このレベルまで到達するためには、ただ売上や利益を増やしているだけではダメです。

「社長の右腕」になる必要があります。

社長は、実は社内ではとても孤独です。社員が雇えないという意味ではありません。
社員がいてさえ、社長は孤独を感じています。
社長は会社の利益に一番関心がありますが、社員はそうではないからです。
社員は社員で、給与や出世といったことがテーマになっています。

それは仕方のないことです。
だからこそ、売上や利益を増やすための人間、つまりあなたのようなセールスライターの存在が貴重です。

マーケティング顧問のようなポジションになるためには、数字だけではなくそういった社長の感情に寄り添う必要があります。
そう考えると、本当に最後の最後に目指すべきゴールということになりますね。

まとめ

今回紹介したセールスライターの報酬は、「継続的な収入」になるようにモデルがつくられています。

単発の仕事なら、正直いくらでもとることができます。

ですが、毎月毎月単発の仕事を取り続けるのは、正直つらいです。
営業活動をし続けなくてはいけないので、セールスライターとして来月の収入が約束されていません。
それでは、いつまでたっても不安な毎日です。

報酬の低い仕事から、ステップアップしながら継続契約を目指していきましょう。

もちろん、今回紹介した報酬しかもらっていいというわけではありません。
クライアントとの関係性次第で、金額はいくらでも変わります。
これよりももらっているセールスライターもいますし、私はあえてこんなにもらっていなかったり、、、という感じです。

それでも、最初に社長に提案する際の参考にはなると思います。

ただし、報酬をもらえたから良いと考えるのではなく、それ以上の価値をクライアントにお返しできるようにがんばってくださいね。

P.S. 「そもそもクライアントを獲得できないよ」と思っているあなたへ

・無料でやればいいと分かっていても、自信が持てない
・具体的に、何を提案していけばいいのかわからない
・やっぱり、損をさせてしまうのが不安だ
 
どうしても、こんな不安がぬぐえないのなら、
駆け出しセールスライターにオススメの3ステップクライアント獲得術
はいかがでしょうか?

コメント

  1. 山口幹洋 より:

    桜井様

    貴重な記事を有難うございます。

    私がセールスライターとして仕事を始めようと思った時に報酬の相場が分からないという悩みがありました。
    クライアントに対して一体どれだけの金額を請求するのがベストなのか、継続的にWIN-WINの関係を続けるには高すぎても安すぎてもいけません。

    そんな中、このように私の先行く先輩から有益な情報を教えて頂けたことを誠に感謝いたします。

    有難うございました。

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