2018/12/25

ネットリサーチの危険性

From:小野裕史

いきなりですが、先日セールスライター として
致命的になり得るような、ある事実を知りました。

正確には
知っていたけど「大丈夫だろう」と油断していた
という方が正しいかもしれません。

その油断のせいでコンテンツを1つ
作り直すことになってしまいました。

それが何か?
結論からお伝えすると、

ネットの情報が正しいとは限らない

ということ。

何を当たり前のことを、、、。
そのように感じたあなたにもう1つ。

グーグルは上位サイトの情報の正しさは保証しない

としたらどうでしょうか?

あるキーワードで検索をして出てきた内容が、
検索1位だとしても、その情報は必ずしも
正解ではないということです。

これにはグーグル社員が質問に答える
「ウェブマスターオフィスアワー」でも
発言されているようです。

重大な嘘が書かれているWebサイトでも検索結果の上位に表示されているケースがあります。

専門家であれば内容が嘘であるとわかるような内容です。しかしそれを信用して一般消費者が行動すると、損害を被ってしまうという内容が含まれているケースです。

引用元:Web担当者フォーラム

あなたは、これをどう感じますか?

セールスライターからしたら、
結構大きな問題ですよね。

それと同時に
「ネットだけでリサーチを完結してはいけない」
それを改めて認識できる内容ではないでしょうか。

例えば検索ボリュームが大きいものであれば、
リサーチで何十ページも見るため、何が正しいのか
何が正しくないのか判断は出来るかもしれません。

一方でニッチな情報をネットで検索している場合
検索しても自分の欲しい情報はあまり出てきません。
まったく情報がないケースもあるでしょう。

情報が少ないからこそ情報を発信していく。

クライアントの依頼であれば、
そのようなケースも出てきます。

私が遭遇したのは、
そのように情報があまり出ていないものでした。

現在のクスノセ・アンド・カンパニーは
カンパニーと繋がりのあるセールスライターの方へ
報酬案件としてライティングを依頼しています。

今回は、私の体験を踏まえて
コンテンツの依頼から書き直しまで

・どのように発注しているのか
・なぜ情報のウソに気づくことが出来たのか
・どのように情報を集め直したのか

ということをお伝えしたいと思います。

カンパニーからの依頼の流れ

※今回の案件の流れとなり、全てが同じではありません

現在私が受け持っているクライアントの1つとして
SEO上位表示を狙ったコンテンツ制作を依頼しています。

コンテンツを依頼する時に
どのような進め方をしているかというと、

1)コンテンツの検索KWを渡して依頼
※関連した資料も一緒にお渡し
2)ストーリーボードから書いてもらう
3)上がってきたストーリーボードを問題ないか確認
4)問題なければ、そのままコンテンツ化へ
→ 問題があれば、修正や追加を指摘。再確認(繰り返し)
5)制作いただいたコンテンツを問題ないか確認
6)問題なければ、そのままカンパニーへ納品
→ 問題があれば、修正や追加を指摘。再確認(繰り返し)
7)クライアントへチェック出し

大体こんな感じでしょうか。

当然頂いたストーリーボードについて、
私の方でもリサーチをした上でお戻しをします。

その後コンテンツを形にしていただき、
納品をしていただいた後にクライアントへチェック。

納品後の修正が発生した場合は
私や専属パートナーの方で行なっています。

そして今回、問題に気付いたのは
コンテンツを納品してもらった後でした。

なぜ気付けたのでしょうか。

それはハウツー記事だったため問題ないかどうか
そのコンテンツの内容を試そうとしたからです。

クライアント確認前に一度試してみよう。
そう考えて実際に試そうとしたら、

・書いてあることが出来ない
・表示されるはずのものが表示されない
・最初でつまづくから、その後何も出来ない

そんな状態に陥りました…。

カンパニーへ納品、そして作り直しへ…

先ほども書いたように、
私もストーリーボードをチェックする時に
同じようにリサーチをしています。

しかしどのようなコンテンツとして
仕上がってくるのかは分からないため、
ストーリーボードの段階ではネットでの
リサーチまでしか行なっていません。

情報が少ないながらも上位表示されている
すべてのサイトで同じように説明されているので
問題ないのだろう。そう考えていました。

でも実際には出来ない・・・。

もちろん、間違った情報のコンテンツを
クライアントへ出せるはずもありません。

これはコンテンツが上がってきた時に
ネット情報をベースにチェックしてしまった自分の責任。

つまりせっかく作って頂いたにも関わらず、
ストーリーボードも0ベースから作り直しが決定です。

本来は使わなくて良かった手間と時間を
かけることになってしまいました。

とはいえ情報があまり出ていないものを
リサーチするときはネットを信用しすぎてはいけない

それは指定キーワードを打って
1位表示されていても変わらないこと。

そんな当たり前の、だけど大切な気付きを
いただくことが出来ました。

リサーチでやっぱり大切なこと

ではあらためて情報が少ないなかで、
私が何をして情報を集めたのか。

ハウツーが中心のコンテンツというのは
お伝えした通り。

そのためネットの少ない情報を使うのではなく、
出来ることや出来ないことなど、事実を正確に届けることを
意識して組み直すことにしました。

その時にしたのは、
登録してあるツールのハウツー内容を
実際に確認する、触る、使ってみる。

その上でSEOに上位表示されるには、どうすれば良いか。
読んでくれている人は何に困っていて、どんな情報が欲しいのか。
そのことを考えながら組み立てていく。

これを徹底することで、
すでに上位表示をされている記事と比べて
正しい価値を届けることが出来ます。

その結果として検索1位を狙うことも
可能になります。

そもそもニッチなキーワードだったため、
誰かが書いた記事を基に、他の人が記事を参考にしながら
実際に試すこともなく作る。

もしくは以前は出来ていたものが
仕様の変更で出来なくなってしまった。

という感じで現在では使えない内容が量産されていったり、
残ったりしていたのではないかと思います。

今更ですが、
実際に確認することはとても大切ですよね。

リサーチというとネットリサーチが
一番初めに思いつくかもしれません。

一番楽なのもネットリサーチでしょう。

しかし
インタビューで人に聞いてみたり、
今回のように実際に触ってみたり、
ゆかりのある場所へ行ってみたり、

リサーチにも様々なリサーチがあります。
リサーチに手を抜かずに、
正しい価値を正しく伝えよう。

2018年最後に、
そんな当たり前の気持ちを
強くすることが出来ました。

今後も試行錯誤をしながら
自分の実体験をお伝えしていきますので、
2019年もよろしくお願い致します。

それでは皆さま、良いお年を!

PS
あなたもリサーチをするときにはこんな職業病にご注意ください。

リサーチで発症する職業病